2021-01-01から1年間の記事一覧

一人のために 安積得也詩集

1953年12月、小峰書店から刊行された安積得也(1900~1994)の詩集。画像は普及版。 目次 序 下村湖人 宮城道雄 西田天香 第一部 景色 持ち味 光明 高きもの 一人のために 坊や 光の子 草莽の偉人 あの眼 観音様 針 童女のために 手いっぱい 条件 師匠 壁 名…

濃淡断続 小野連司詩集

1972年1月、現代詩工房から刊行された小野連司(1918~1978)の第12詩集。装幀は鵜川五郎。刊行時の著者の住所は北海道亀田郡七飯町国立療養所内。 目次 宣言 蝶 殺意の姿勢 但馬牛 ダナイードの樽 港が見える丘 ペーパー・カップ 凍結 嘘 再生処女膜 幽閉 …

もぐらの歌 加藤一好詩集

1957年7月、氾濫社から刊行された加藤一好の第1詩集。 坑夫の私が坑夫の詩を書いたということは当然ではあるが、こうして一冊にまとめてみようと考えていたわけではなかった。生れながらの坑夫であった私は、太陽に照らされると、とまどいする、それが私に詩…

中部日本詩集 1954年版

1954年6月、中部日本詩人連盟から刊行されたアンソロジー詩集。装幀・挿画は亀山巌。 今日ほど詩の盛んな時はなかつたと或評家は見、今日ほど詩の衰へてゐるときはなかつたと別の評家は言つてゐます。ともあれ、今日ほど詩書の多く発行されたことはかつてな…

ある戦後史 中野鈴子とその周辺 小辻幸雄

1997年12月、ゆきのした文化協会から刊行された小辻幸雄による中野鈴子(1906~1958)の評伝。編集は稲木信夫。装幀は大村信和、表紙写真は大崎栄太。 一九九七年九月、大牧富士夫著『中野鈴子/付遺稿・私の日暮し他』が岐阜で刊行。同年十一月、稲木信夫著…

無番地一丁目 伊藤正斉詩集

1988年6月、風琳堂から刊行された伊藤正斉(1913~)の第9詩集。付録栞は松井啓子「山の伊藤さん」、榊原淳子「正斉さんの手紙」、風琳堂主人「出版ノート」。 目次 ありがとう たのしくて 古ぼけた蛇――日本訳のこころみ あなたさま 無番地一丁目 へくそかず…

カンナニ 湯浅克衛

1946年11月、大日本雄辯會講談社から刊行された湯浅克衛(1910~1982)の短編小説集。装幀は伊原宇三郎。 目次 カンナニ 棗 松葉牡丹 作品解説と思ひ出 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

詩の想原 鑑賞への案内 現代西日本詩篇 宮本一宏

1968年5月、昭森社から刊行されたアンソロジー詩集。編集・解説は宮本一宏。 詩の魅力は、作品の所有する言葉の映発と、発想の成熟との微妙な融合にあるようだ。小説が描写あるいは説得の文学であるならば、詩は暗示あるいは比喩の文学であるだろう。優れた…

東日本青年詩集 第3巻

1979年8月、VAN書房から刊行されたアンソロジー詩集。編集は鱠谷恵子、前田敦子、梅崎義晴。 目次 ソ・ダンソ・サニバ 相場きぬ子 跡の肌 生田四郎 地点 石井仁 憑かれる 石毛拓郎 縮尺二十分の一 泉谷田鶴子 娘に 井上律子 しくらめん 大石規子 日常 岡島弘…

いつむなゝや 村川京子詩集

2019年3月、本多企画から刊行された村川京子(1954~)の第4詩集。著者は天草生まれ、刊行時の住所は合志市。 指折って数えることに何か意味があるのか。思いつつも、知らず知らず折っている。ほうけたような眼で。 転々と生きた父親が「自分の家」から嫁に…

八先生と私の絵本 小野稔

1949年8月、瑞穂図書から刊行された小野稔の短編小説集。 目次 序 外村繁 八先生と私の絵本 叶といふ女 宙子と私の絵本 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

東日本青年詩集 第2巻

1979年5月、VAN書房から刊行されたアンソロジー詩集。編集は鱠谷恵子、前田敦子、梅崎義晴。 目次 海水浴場でもしぼくが犬になったら 秋亜綺羅 時雨のあわいには 秋元忍 北・駅前広場 阿部圭司 壁 井上瑛子 微笑みの理由 植田規夫 北方民族への挽歌 宇佐美好…

極めて家庭的に 木村好子詩集

1959年10月25日、新日本詩人社から刊行された木村好子(1904~1959.10.24)の詩集。著者は愛媛県生まれ、木村重夫(遠地輝武)夫人。 目次 序詩 <ふるさと> I 洗濯デー 早春 落葉 破る シベリヤよ! 春を 春よ 落日 風のように ある日歌える 極めて家庭的…

逆光の径 伊藤廉詩集

1973年11月、北書房から刊行された伊藤廉(1922~)の第2詩集。著者は岩見沢生まれ、刊行時の住所は岩見沢市3条西。 目次 逆光の径 君の旅 苛酷の冬 壺 窓 新雪 みぞれの夜に 穴 氷雨の夜 煙霧 一つの秋 暮色 雪の夜 運河 歪んだ風景 ある男 不在 手から崩れ…

東日本青年詩集 第1巻

1979年1月、VAN書房から刊行されたアンソロジー詩集。編集は鱠谷恵子、前田敦子、梅崎義晴。 目次 ぐみ 大沼朝子 誕生日 小原祥子 ミラージュはミラクルサマー 川上京子 ひざを抱えて 木村恵子 水魚 黒岩隆 恐怖の梯子 近藤洋太 朝の時計 斉藤征義 青春 坂口…

忘れぬ中に 窪田空穂

1938年5月、砂子屋書房から刊行された窪田空穂(1877~1967)の随筆集。槻の木叢書第3篇。 目次 國木田獨步の生前に於ける小說家としての人氣 田山花袋氏の印象 平福百穗氏の電報新聞杜時代 忘れぬ中に 「ぬば玉」につきて 詛 新古今と源氏 相模二の宮の言葉…

気配論 草市潤歌集

1987年5月、雁書館から刊行された草市潤(1918~2019)の歌集。装幀は小紋潤。著者は佐賀県生まれ、中島哀浪(1883~1966)の次男。 私が生まれる以前から、家の中には短歌的思念が処せましと張りついていた。長ずるにしたがい、短歌とはそうしたものとのお…

西日本青年詩集 第5巻

1979年4月、VAN書房から刊行されたアンソロジー詩集。編集は橋口しほ、中森聖、松本祝生。 目次 仮面 岩城万里子 洗う 伊藤真司 休日 植木恵美 秋の陽の中で うちたにとみお 窓の話 岡崎葉 花のなかのトルソ 片山礼 飛魚 上山しげ子 桜 泉谷けい 昼寝の間・…

やってくる者 安水稔和詩集

1966年6月、蜘蛛出版社から刊行された安水稔和(1931~2022)の第6詩集。カットは中西勝。 目次 1955 出生について 1956 ねずみのようなはりねずみ 花火 1957 愛は 海のうえ 1958 おかしな奴 奇妙な短い旅 しぶきがあがる 有料道路 1959…

黄あやめの頃 前田康子歌集

2011年11月、砂子屋書房から刊行された前田康子(1966~)の第4歌集。装幀は倉本修。塔21世紀叢書193篇。日本歌人クラブ近畿ブロック優良歌集賞受賞作品。刊行時の著者の住所は京都市左京区。 二〇〇六年から二〇一一年までの作品を編み第四歌集としました。…

西日本青年詩集 第4巻

1978年12月、VAN書房から刊行されたアンソロジー詩集。編集は橋口敏、中森聖、松本祝生。 目次 プロローグ 池田ふみ 過渡期 石倉ゆきこ 六月風景 今里浄 暗黙の了解 大西隆志 進化 小田聖樹 パチンコ 加藤裕子 檻 北圭介 SEX・じゃんけんぽん 木村正平 埋も…

ビジネスホテル 西杉夫詩集

1981年8月、青磁社から刊行された西杉夫(1932~)の第2詩集。 第一詩集『原子力』を出してから、すでに二十年ほどたってしまったから、詩集にかんしてはいささか怠惰ということになる。もっともこの間、詩は『新日本詩人』から『コスモス』へと、かきつづけ…

飛行と破片 市川仁史詩集

1977年3月、<非>常口叢書刊行会から刊行された市川仁史(1952~)の詩集。装幀は吉住公一郎。著者は群馬県生まれ、刊行時の住所は練馬区豊玉。 目次 唄・部分 欠如よもえてかがやけ 銀河抄 反労働歌 飛行と破片 異和の亡骸 静かな生活 虫眼鏡の中 淋しい虫…

西日本青年詩集 第3巻

1978年9月、VAN書房から刊行されたアンソロジー詩集。編集は釣部義久、橋口敏、中森聖、松本祝生。 目次 なにもしない明日 浅見とよみ ふきつな鳥が飛んだ日 梅崎義晴 情景 大山諭吉 錆び 岡島秀行 地中海の雨 かきはらふさ 指先 川田要子 サーフボーイ 岸本…

詩集緑の岩礁 長島詩謡第二作品集 長島詩謡会

1951年11月、長島愛生園慰安会から刊行されたアンソロジー詩歌集。 長島の人々は甘年前にこの島に愛生園が誕生した時からすでに詩の発足をしていられ、昭和十一年には「長島詩謡」第一輯と云う立派な詩集を出していられる。それは光田園長先生及び當局の方々…

架空都市 高木恭造詩集

1976年4月、津軽書房から刊行された高木恭造(1903~1987)の詩集。 目次 架空都市 街角にて ほか わが黙示のうた NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

母と兄と子 宇野浩二

1940年12月、櫻井書店から刊行された宇野浩二(1891~1961)の短編小説集。装幀は鍋井克之。 目次 心つくし 足りない人 夏の夜語 從兄弟の公吉 子が來るまで 子が來てから NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

波止場 川崎むつを・川崎美津江 合同歌文集

1965年11月、波止場の会から刊行された川崎むつを(1906~2005)と川崎美津江の歌文集。 目次 序 竹内俊吉わが道をゆく人 小野正文 ・むつを作品 満州の歌 帰郷以後 ・美津江作品 くちなし 新短歌へのおもい 人の世の哀愁 父の死・りんご 方言によせて ・作…

心のひゞき 新居格

1942年11月、道統社から刊行された新居格(1888~1951)の随筆集。 目次 自序 春に考へる 小犬のやうに 彼岸前後 日本の春 書齋の春 街上の友 旅と植物 無題 順境・逆境 二つの秩序 隨筆北京 放心の街 思想の建築 讀書について 本と讀書との好み わたしの讀…

一九三五年詩集

1984年5月、戦後復刻版刊行会から復刊されたアンソロジー詩集。元版は1936年1月、前奏社刊。 目次 杭打のうた・赤石茂 正月ちかく・赤木公平 春を告ぐるモスクワ河の流氷・秋田雨雀 アスフアルト・飛鳥井文雄 南京虫・新井徹 かまぐれのうた・伊藤正齊 風・…