2022-11-01から1ヶ月間の記事一覧

長崎県の現代詩史 山田かん

2007年8月、長崎新聞社から刊行された山田かん(1930~2003)の評論集。表紙装幀は濱本重和。 目次 第一章 夜明け・開拓期 近代文学との接触 五足の靴」や茂吉らの影響 山口麻太郎と現代詩 象徴派の先駆、三富朽葉 若者たちの熱気 純粋さの衝動 「長崎茶話」…

駱駝の園 中塚鞠子詩集

1997年5月、思潮社から刊行された中塚鞠子(1939~)の第2詩集。装画はあまのしげ、装幀は近藤祈美栄。第8回富田砕花賞受賞作品。 目次 ・羊たちの謎 ふいの客 定義 夢みる駱駝 蒼い駱駝 夏の窓 羊たちの謎 或る朝の考察 磁石 にぎやかな庭 王さまのエンドウ…

ピピの冒険 森の小猿 コッローディ 柏熊達生訳

1947年7月、新少國民社から刊行された童話。翻訳は柏熊達生。装幀挿絵は東山紗智子。少國民世界文學叢書第15篇。 目次 ・ピピの冐險 一、 ピピ 二、 としよりのわに 三、 ころがる袋 四、 若者アルフレド 五、 食ひしんぼう 六、 約束を破つて 七、 くびにま…

童話のない国 望月昶孝詩集

1978年10月、JCA出版から刊行された望月昶孝(1938~)の第4詩集。 目次 Ⅰ 童話のない国 夫人と井戸 神経質な孔雀 怪疑室にて 背中の行為 童話のない国 Ⅱ 青いグリンプス 爪 指 海、からだ 顔の出来事 腹 筋肉と骨 眼と鳥 Ⅲ ウォーターシップ・ダウンの詩人…

年鑑 現代詩集 1962年版

1962年6月、思潮社から刊行されたアンソロジー詩集。 目次 〈詩〉 阿部弘一/街 阿久津光雄/人間 安達徹/病院日記抄 安達原次郎/氷山 安藤一男/部落 藍川ひろ子/巨大なこの空の下で 秋島芳恵/川に 秋谷豊/望楼 秋吉久紀夫/首狩 浅野明信/物語 麻生久/ある朝の…

夜の言の葉 近藤久也詩集

2010年3月、思潮社から刊行された近藤久也(1956~)の第3詩集。著者は和歌山市生まれ。 目次 窓 板の上の奏者へ 夜の果物 身請け 留守 落葉の森の奥深く 見遣る 月 来歴 夜の言の葉 夜気 知らない 神の話 それから 或る朝 異形について 旅の唄 銃声 幻魚 遠…

やわらかい帽子 山中従子詩集

2020年9月、思潮社から刊行された山中従子の第5詩集。刊行時の著者の住所は堺市。 目次 ・山の上の博物館 ひかりの庭 他人 わたしは カフェー 極寒の街 靴 山の上の博物館 水溜まりのような 赤いこけし 時間を捨てた星 赤い沼 小石が飛ぶ 午睡Ⅰ 午睡Ⅱ 祭日 …

「山の少女」と呼ばれた詩人 堀内幸枝ノート 鈴木正樹

2020年12月、土曜日術出版販売から刊行された鈴木正樹(1948~)による堀内幸枝詩論集。装幀は司修。 目次 一、詩集論 「山の少女」というイメージの成立 その発端 抒情が否定された時代の抒情詩人 詩集『紫の時間』ノート 娘からの脱皮 詩集『不思議な時計…

外地探偵小説集 満洲篇

2003年11月、せらび書房から刊行された戦前探偵小説アンソロジー。装画はグレゴリ青山、装幀はトマス工房+グレゴリ青山。 目次 まえがき 関連図 競馬会前夜 大庭武年 踊子オルガ・アルローワ事件 群司次郎正 满洲秘事 天然人参譚 城田シュレーダー 龍源居の…

傾いた家 神田さよ詩集

2015年6月、思潮社から刊行された神田さよ(1948~)の第5詩集。付録栞は倉橋健一「阪神大震災から東北へ――神田さよさんの経験」。著者は東京生まれ、1972年から関西在住。刊行時の住所は西宮市。 東北の町に、被災後四年目の三月十一日に訪れた。二時四十六…

悪い詩集 又は詩的湯物論神髄の大盛 マルクス主義全詩集 安里ミゲル詩集

2006年12月、スペース伽耶から刊行された安里ミゲル(1969~)の第3詩集。 推薦の冥利 長谷川龍生 安里健さんの詩人としての態度は、聖と俗を併せ持っていて、うらやましいかぎりのものです。日本、亜細亜を広く見わたして、これほどの社会に対する機能をは…

100年の詩集 兵庫・神戸・詩人の歩み 蜘蛛編集グループ

1967年11月、日東館から刊行されたアンソロジー詩集。編集は中村隆、君本昌久、伊勢田史郎、安水稔和。 われわれが「ことば」によって「こころ」をつなぎとめようとしてからすでに久しい。それは気も遠くなるほどの時をさかのぼった過去から、たえずわれわれ…

おいしい塩 神田さよ詩集

2007年1月、編集工房ノアから刊行された神田さよの第4詩集。装幀は森本良成。著者は東京生まれ、1972年から関西在住。刊行時の住所は西宮市。 前詩集『ハーフコートをはおって』から七年。第四詩集を上梓するはこびとなった。パートⅠは『ハーフコートをはお…

名詩、産ス名 安里ミゲル詩集

2010年2月、スペース伽耶から刊行された安里ミゲル(1969~)の詩集。装幀は安齋徹雄。編集は〇番編輯所。レイバンス叢書。 目次 序 日本国民に告ぐ 愛子抄 熱いエール 或るアルカイダ野郎の歌 伊東静雄の顔 美(うま)しファミレス Ecce Huro 壊憲阻止トコ…

無意味の原像 Meaningless film development 奥成達詩集

2005年6月、highmoonoonから刊行された奥成達(1942~2015)の詩集。表紙挿画は合田佐和子。 目次 風体 風味 風合 数寄 ら 電源を切られた装置 腐食画(青) 無意味の原像 form NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

ハーフコートをはおって 神田さよ詩集

1999年9月、編集工房ノアから刊行された神田さよの第3詩集。装幀は森本良成。付録栞は安水稔和「生きているという実感 震災詩・震後詩」。著者は東京生まれ、1972年から関西在住。刊行時の住所は西宮市。 震災から四年半が過ぎた。季節の移り変わりを感じる…

現代御伽噺 安里健詩集

1988年12月、潮流出版社から刊行された安里健(1969~)の第1詩集。著者は東京生まれ、刊行時の住所は中央区。安里健=安里ミゲル。 いかがでしたでしょうか。この詩集は、僕の一冊目の詩集です。僕が意識的に詩を書き始めたのは十四歳の後半ですが、ここに…

Beady-fingers. 八柳李花詩集

2009年10月、ふらんす堂から刊行された八柳李花(1986~)の第1詩集。装幀は柚子谷七月子。著者は神奈川県出身。刊行時の住所は京都市伏見区。 目次 Ⅰ Beady-fingers. Ⅱ アジテーション 羊羹 リタニ To Watch Me Crawl イオの海底の昼と夜 Ⅲ ディオーネ Ⅳ 砂…

涼月記 来水明子

1962年3月、東都書房から刊行された来水明子(1932~)の時代小説。著者は東京都出身。装幀は川田幹。第47回直木賞、第9回小説新潮賞候補作品。刊行時の職業は参議院記録部速記課。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

赤い川まで 真下章詩集

1989年11月、沖積舎から刊行された真下章(1929~2019)の詩選集。装幀は藤林省三。現代詩人コレクション。 目次 満月 伝承 雪 怒りは 再び 罠 のように 糞 豚語 来歴 バローショウ 負債について ひと言 心得 国道異聞 花 墓碑銘 畜魂碑 腐刑 一三七号 習性 …

貘さんがゆく 茨木のり子

1999年4月、童話屋から刊行された茨木のり子(1926~2006)による山之口貘(1903~1963)評伝。装幀は島田光雄。詩人の評伝シリーズ1。 目次 1.ルンペン詩人 2.求婚の広告 3.貘さんの詩のつくりかた 4.ミミコの詩 5.沖縄へ帰る 6.精神の貴族 あ…

背教者 来水明子

1961年7月、東都書房から刊行された来水明子(1932~)の長編小説。著者は東京都出身。装幀は山崎百々雄。第46回直木賞、第1回女流文学賞候補作品。刊行時の職業は参議院記録部速記課。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

美しい國 永瀬清子詩集

1948年2月、爐書房から刊行された永瀬清子(1906~1995)の第5詩集。装幀、木版カットは山本遣太郎。爐詩叢書第2輯。 目次 美しい國 年月をすごしても 踊りの輪 手品 墓 冬 辿る 元日 自然詩章 電電圖 松 翅 日々 しづの女 天空歌 夜に灯ともし 降りつむ 地…

四季転々 矢本貞幹詩集

1958年10月、私家版として刊行された矢本貞幹(1909~1990)の詩集。著者は岐阜県生まれ、刊行時の職業は関西学院大学教授、住所は大阪市東住吉区。 四十代も暮色が迫ってから最初の詩集を出すということは、懐旧の感傷か酔興だろう。そうだ、まったく自分の…

三人姉妹 上林暁

1957年9月、小壺天書房から刊行された上林暁(1902~1980)の短編小説集。『珍客名簿』(山田書店、1955)と同内容。 本作品集は、山田静郎君が前にやってゐた出版社から出した「珍客名簿」の書名を変へたものである。山田君は捲土重来して小壷天書房を起す…

サラマンドラ 田村さと子詩集

2004年4月、思潮社から刊行された田村さと子(1947~2020)の詩集。装画はホセ・イエロ、装幀は山田武。 初めてホセ・イエロ氏の自宅を訪ねたのは約三十年前、わたしがマドリード大学の学生だった頃のことだ。そこはフランコ独裁政権下の息苦しさの中で文化…

私は農婦 遠藤益子田園詩集

1951年8月、ともしび社から刊行された遠藤益子の詩集。 目次 Ⅰ 田園の四季 Ⅱ 光を仰いで Ⅲ 子等と共に あとがき 齋藤敏夫 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

空っぽの家 木村修吉郎

1973年1月、平凡社から刊行された木村修吉郎(1895~1977)の短編小説集。著者は「心」編集長。刊行時の住所は三鷹市井の頭。 目次 鬼門 貝殻 八月十八日 中秋 暗色の小品 墓参 戯画 牡丹 玉蟲 霞のかなたへ 鏡の部屋 二次元の描点 不安 彼れのなかの接点 黒…

詩人をめぐる旅 君本昌久

1982年10月。大陽出版から刊行された君本昌久(1928~1997)の詩論集。装画はダリ。 一九七九年に出した自選詩集のあとがきで「僕の戦後が燃えつきた」と書いたが、いまや、戦後詩については、鮮烈な感動を示さない若者の時代になった。そんな思いから、最近…

詩入門 詩は否定し歌は肯定する 秋山清

1971年6月、三一書房から刊行された秋山清(1904~1988)による詩論集。装幀は西尾洋。 目次 ・詩をつくるより田をつくれ 戦後の窮乏生活のなかで 「田をつくる」 詩は「誰か」のためにある ・よい詩、わるい詩 詩選の経験から 短歌や俳句とのちがい 詩の独…