2023-03-01から1ヶ月間の記事一覧

バカらしい旅行 足立巻一詩集

1971年1月、理論社から刊行された足立巻一(1913~1985)の第3詩集。装画は津高和一。天秤パブリックス9。 第二詩集『石をたずねる旅』(一九六二年)以後の作品の一部を集めた。作品はおもに『天秤』『BLACKPAN』『詩学』『南北』などの諸誌に発表したもので…

旧友芥川龍之介 恒藤恭

1949年8月、朝日新聞社から刊行された恒籐恭(1888~1967)による芥川龍之介回想録。 芥川龍之介は私の最も親しい友人の中の一人であつた。一高の学生時代にはじめて互ひに知り合ってから、私たちの親しい交はりは十六年ばかり続いた。昭和二年七月二十四日…

新若草詩歌集

1939年10月、寶文館から刊行された若草投稿者のアンソロジー詩歌集。 目次 歌篇 詩篇 俳句篇 歌謡篇 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

紙漉の歌 高山道之歌集

1943年12月、日本書館から刊行された高山道之の歌集。創作社叢書第14。著者は八女生まれ、刊行時の職業は紙職人。 目次 ・自大正十一年至大正十四年(前期) むらぎも 父病めり 夏ひとり 秋風の歌 結婚 人夫の歌へる 寒漉 寂寥 夏の憂鬱 夏の寂寥 煙れる夏 夜…

日常 久保田穣

1975年1月、軌道の会から刊行された久保田穣(1934~2014)の第2詩集。著者は桐生市生まれ、刊行時の住所は桐生市、職業は中学教師。 目次 Ⅰ 生誕 願いⅠ 時刻 朝 日常Ⅰ 日常Ⅱ 切除 父親考Ⅰ 父親考Ⅱ 遠い距離 はてしない夢 日録 カンナの花 摇れるⅠ 一九六八…

引力のめぐる夏野 中西博子詩集

1974年4月、詩学社から刊行されあた中西博子の詩集。装幀は藤泰隆。著者は中西悟堂の長女。 詩は私にとっていつもわからないものであった。たいがいの時、私は詩を書いてはいなかった。私の膝や首のあたりを彩るのは、ある景色、遠い夏、いくつかの出会いの…

蜮 なんば・みちこ詩集

1999年3月、土曜美術社出版販売から刊行されたなんば・みちこ(1934~)の第8詩集。装幀は司修。著者は岡山県生まれ、刊行時の住所は岡山県総社市上原。 詩集『伏流水』を出してから、六年が過ぎました。その間に「火片」「舟」「ラ・メール」「詩と思想」に…

応用問題 熊沢加代子詩集

1994年5月、書肆といから刊行された熊沢加代子(1947~)の第2詩集。装幀は金山常吉。刊行時の著者の住所は豊島区長崎。 詩を書かなくとも生きてはいけます。何故なら、私にとって詩は生きていく上での応用問題であって、基本問題ではないからです。生活の基…

SEE SAW シーソー 熊沢加代子詩集

1988年8月、紫陽社から刊行された熊沢加代子(1947~)の第1詩集。装幀は板垣光弘。著者は福岡県生まれ。 できることなら、何もしないで暮らしていきたいと思っています。事実、朝起き上がるベッドに、夜またもぐりこむまでの一日、私はそれほどたいした事は…

懐疑 串田孫一

1942年11月、理想社から刊行された串田孫一の評論集。哲学問題論叢、近世篇2。 目次 Ⅰ 懐疑思想家一覧 Ⅱ モンテェニュ以前 Ⅲ モンテェニュ Ⅳ シャロン Ⅴ デカルト Ⅵ パスカル Ⅶ 懐疑主義眇論 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

刑 粒来哲蔵詩集

1964年10月、歴程社から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第3詩集。著者は福島県生まれ、刊行時の住所は古河市観音寺町。 目次 Ⅰ 私と犬と…… 椅子 旗の成因 刑 私と犬と 河 1 河 2 梯子 帰巣者 1 帰巣者 2 城について 少年 失墜 架橋 埋葬 夜について Ⅱ 卵…

舌のある風景 粒来哲蔵詩集

1960年9月、歴程社から刊行された粒来哲蔵(1928~2017)の第2詩集。著者は福島県生まれ、刊行時の住所は古河市観音寺町、職業は東京都教育公務員。 目次 Ⅰ 一九五九 赤い目 鵲 舌のある風景 狩 鞭 伏兵 贋ユダ記 Ⅱ 一九五八 漂流 窓 漂 勲章 レンズ考 搾取 …

背中の美学 木津豊太郎詩集

1987年8月、書肆季節社から刊行された木津豊太郎(1921~1986)の遺稿詩集。編集は鈴木漠。 ここに『背中の美学』と題して編まれた詩集は、木津豊太郎氏の、生前に刊行された二冊の詩集『腕のない花束』(一九五五年国文社)『普通の鶏』(一九八三年書肆季節社…

普通の鶏 木津豊太郎詩集

1983年11月、書肆季節社から刊行された木津豊太郎の第2詩集。装幀は政田岑生。刊行時の著者の住所は清瀬市中清戸。 「詩とは何か」とは私にとって長いこと、それは「私とは何か」と問い直すことによって可能な命題だった。ここに収めた作品の大概も、それら…

工業の周辺 桑島玄二詩集

1962年4月、蜘蛛出版社から刊行された桑島玄二(1924~1992)の第4詩集。装幀は貝原六一。著者は香川県生まれ。 「新領土」「現代詩」、亜騎保編集の「天秤」、それからぼくが編集していた「MENU」に発表の作品で、この詩集ができた。ただ作品中「島の手細工…

独楽 高野喜久雄詩集

1957年3月、中村書店から刊行された高野喜久雄(1927~2006)の第1詩集。著者は佐渡ヶ島出身。 目次 海辺にて 無題 飢えのはて ひとりでいると 汽車にのつて 遠くの空で 噴水 レコードのように 父は 鳥 いつから 凧 蜘蛛 傀儡 一人でいると 日よ 棺で 詩法 …

都市論序説 芳賀章内詩集

1991年10月、雄山閣出版から刊行された芳賀章内(1933~)の詩集。装幀は内田克巳。刊行時の著者の住所は大宮市天沼町。 目次 第一部 都市論序説 垂らしている 八月の説話 割れる 掘る 化ける あいさつをする 群がっている 歩む 追悼・川田徹君に 消える 都…

風景 春日井建詩集

2014年5月、人間社から刊行された春日井建(1938~2004)の遺稿詩集。 目次 Ⅰ 出立の日に 分水嶺 窓 言おうとして 節日 牧場にて 和紙の里で 陶器頌 石 花火 柿の秋 秋天 露天風呂 林の中で 光源 おみくじ 景色 デスモスチルス Ⅱ 不二 雪嶺 花の村 高遠 臥龍…

灰色の犬 弓田弓子詩集

2008年10月、横浜詩人会から刊行された弓田弓子(1939~)の詩集。横浜詩人会第6次ネプチューンシリーズ14。刊行時の著者の住所は横浜市磯子区。 目次 横浜着 S駅 ジャックとベテイ サヨウナラカイヌシサン 二〇〇一年九月十一日のメモ ひとりぼっち 四角い…

阿呆の花 坂口朝子詩集

1986年5月、勁草出版サービスセンターから刊行された坂口朝子の第6詩集。装幀は渋田耕一。著者は小田原市国府津生まれ、刊行時の住所は茅ヶ崎市。 目次 阿呆の花 娼婦性 沼葬 雨季の罪 遠雷 皿が 道草 夏の姦 あいびき あいびき 結婚記 家族づくり家づくり …

永遠の塔 法橋太郎詩集

2017年2月、思潮社から刊行された法橋太郎の詩集。著者自装。 目次 風の記録 荒野をめぐる月日について この世の旅人 永遠の塔 器 自由の鍵 黎明の器 帰還 眠れひとよ 正氣 幸福 無知 エビゴーネンたち 幻の群猿 自然の摂理 果てしない助走 行程のゆくえ 道 …

蝉供養 兼松信夫詩集

1983年7月、天幕書房から刊行された兼松信夫(1910~)の第4詩集。装画は坂口真智子、題字は中村光行。著者は大阪市生まれ、刊行時の住所は箕面市。 目次 Ⅰ 嘶く 雨季 蟬供養 朱のいろ 鬼瓦 行手 Ⅱ 戦場考 軍歌 「戦友」 鬼火 続・鬼火 絆 憎む 花 Ⅲ 「清経…

愛と名づけるもの 清水茂詩集

2002年9月、舷燈社から刊行された清水茂(1932~2020)の詩集。装画は宮本浩二。著者は東京生まれ、刊行時の職業は早稲田大学文学部教授、住所は埼玉県新座市。 二十世紀フランスの詩人ルヴェルディは〈詩〉に関する省察断片『馬毛の手袋』のなかに、――「作…

光の眠りのなかで 清水茂詩集

2000年8月、舷燈社から刊行された清水茂(1932~2020)の詩集。装画は著者。著者は東京生まれ、刊行時の職業は早稲田大学文学部教授、住所は埼玉県新座市。 現にいま、そのものが其処にあるということ、その人が其処にいるということ、すでにそれが奇蹟とも…

冬の霧 清水茂詩集

1998年11月、舷燈社から刊行された清水茂(1932~2020)の詩集。装画は武田史子。著者は東京生まれ、刊行時の職業は早稲田大学文学部教授、住所は埼玉県新座市。 『影の夢』(一九九三、書肆山田刊)以降の作品のなかから、ここに取り集めて一冊に整えてみた。…

ら行の憂鬱・窓のある喜劇 三宅史平歌集

1935年12月、表現社から刊行された三宅史平の詩集。表現叢書第10篇。カットはルドヴィクロード・ピサロ。著者はエスペランチスト。 ぼくが,長い「休息」ののち、「短歌表現」に歸つたとき、兒山君が、最初にぼくに言ったのは、ぼくの作品集を出せといふこと…

叢林の歌 中西悟堂詩集

1943年1月、日新書院から刊行された中西悟堂(1895~1984)の詩集。装幀は水谷清。 目次 (第一) ・希望の歌(大正十五年) 沒落 野のカテーヂ 日沒に 『多』の歌へる ToAppationataOp.57 ・流通の歌 (昭和二年) 諧和 早春 重罪犯人のために 夜 三月の…

雨月物語 大蛇の精 村松千代

1975年8月、白鳥社から刊行された村松千代による児童向け雨月物語。装幀・イラストは大石哲路。きりんの本15。 目次 ・大蛇の精 雨の日 真女児(まなご)の家 兄妹の約束 枕もとの太刀 ぬすまれた宝物 うたがい あばら家の女 死の決心 大蛇の顔 うしろの声 …

生きてしあれば 木山みさを

1994年9月、筑摩書房から刊行された木山みさを(1908~2002)の随筆集。装画は三宅すゞ。著者は木山捷平の妻。 目次 木山みさをさまのこと 瀬戸内寂聴 Ⅰ 念ずれば花もひらく 父の記憶 二人のばあさま 古い唐櫃(からびつ)の中から 貴布禰(きぶね)里昔話 …

女からの逃走 増田みず子

1986年5月、花曜社から刊行された増田みず子のエッセイ集。装幀は吉原英雄。 目次 Ⅰ 女 ある夢 女が夫婦をやめたくなるとき 女というものは 彼女がやらなかったこと 文学は女のわざか あのときの涙 劣等感と私 妻と娘 Ⅱ 日常生活 子供のいる団地風景 学校と…