その他評論評伝

詩歌と戦争 白秋と民衆、総力戦への「道」 中野敏男

2012年5月、NHK出版から刊行された中野敏男(1950~)の評論集。NHKブックス1191。刊行時の職業は東京外国語大学教授。 目次 序章 震災から戦争へ揺れた心情の経験 詩人と民衆の詩歌翼賛への道 震災から戦争へ進んだ時代の詩歌曲の記憶 震災後の愛国主義と抒…

文豪の素顔 長田幹彦

1953年11月、要書房から刊行された長田幹彦(1887~1964)の随筆集。 目次 島崎藤村 有島武郞 森鷗外 泉鏡花 近松秋江 德田秋聲 谷崎潤一郞 長田幹彥 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

百合子、ダスヴィダーニヤ 湯浅芳子の青春 沢部仁美

1990年2月、文藝春秋から刊行された沢部仁美(1952~)による湯浅芳子の評伝。装幀は坂田正則。 目次 第一章 百合子との出会い 第二章 名のない愛の生活 第三章 母にもらった愛 第四章 田村俊子への慕情 第五章 北村セイとの恋 第六章 モスクワの日々 第七章…

命の残り 夫 和田芳恵 和田静子

1989年10月、河出書房新社から刊行された和田静子による和田芳恵(1906~1977)の回想記。装画は岡鹿之助。 目次 「日本小説」のころ 麻布森元町のころ 来し方を 命の残り 和田芳恵年譜あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

荒魂の人びと 一学芸記者の手帖 濱川博

1983年3月、永田書房から刊行された濱川博(1923~)のエッセイ集。 目次 Ⅰ 棟方志功 荒魂を呼ぶ日本の魂 津田青楓 逆説の懶哲学 北村西望 ある敗戦秘話 浜田庄司 リーチとの友情 川端康成 安らかなデスマスク 雨田光平 幻想の三好達治箏 大木惇夫 天性の詩…

指骨 川淵依子

1967年6月、新小説社から刊行された川淵依子による高橋潔の評伝。高橋は元大阪市立聾唖学校長。著者は高橋の長女。 目次 序文松山善三 序 大曽根源助 指骨 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

女の記録 読売新聞社会部編

1958年5月、三芽書房から刊行された読売新聞社社会部によるルポ。装幀は朝倉摂。 目次 まえがき 読売新聞社会部長 金久保通雄 青い目の子を抱いて—夫は不治の病でハワイにいる細谷さん— 戦争花嫁—早く日本へ帰りたい中野さん— 母情一途—小児マヒの子をよみが…

ひとつかがやく 雪野真菰

2012年2月、本阿弥書店から刊行された雪野真菰(1946~)の評論集。カバー装画はウィリアム・モリス、装幀は伊勢功治。著者は弘前市生まれ、刊行時の住所は練馬区。 目次 負の記憶 寺山修司論 「われ」という物体 小池光論 三十一文字の自画像 築地正子論 軍…

障子の桟 蘿月春秋 萩原アツ

1992年6月、感動律俳句会から刊行された萩原アツの随筆集。著者は自由律俳人・萩原蘿月(1884~1961)の三女。 『障子の棧』は、昭和五十四年から同六十三年の間、年に四回ぐらいでる短歌同人誌「藍」に載せたものですが、多少書きなおして一巻と致しました…

暮れ果つるまで 尾崎放哉と二人の女性 小山貴子

1999年3月、春秋社から刊行された小山貴子(1951~)による尾崎放哉の評伝。著者は静岡県生まれ、刊行時の職業は大阪府立高校教諭。 目次 はじめに 一 放哉と芳衛 出会い 二 二人と従兄 上京 三 求婚と断念 求婚 舟遊び 断念 その後 芳衛に送った俳句から 1…

詩歌逍遥・大阪(上) 小野十三郎編

1977年8月、ぬ書房から刊行された詩人論集。編集は小野十三郎。写真は横田喜代子。 目次 序 詩を通じての人間の連帯 小野十三郎 松瀬青々 ある先駆者 坪内稔典 与謝野晶子 母性の中心で 三井葉子 川田順 覚醒した長距離走者 米満英男 釋迢空 わたつみの胸に…

潮みどりの生涯 深井美奈子

1991年12月、短歌新聞社から刊行された深井美奈子による潮みどり(1897~1927)の評伝。潮は歌人・長谷川銀作の妻。 潮みどりの名前は、一般的には余り識られていないようである。その原因が三十一歳にして早逝した為か、或いは本名の太田きり(後に長谷川桐…

隣の国のことばですもの 茨木のり子と韓国 金智英

2020年12月、筑摩書房から刊行された金智英(1984~)による茨木のり子研究書。カバー写真は小畑雄嗣、協力は宫崎治、装幀は間村俊一。著者はソウル市生まれ、刊行時の職業は立教大学兼任講師。 目次 はじめに ・第一部 終戦と詩作のはじまり 第一章 同人誌 …

新田潤の小説 滝澤昌忠

2009年2月、鳥影社から刊行された横澤昌忠(1932~)による新田潤の評伝。 目次 一 訪問 二 故鄉 三 大学生 四 『日曆』の時代 五 故郷の小説 六 職業作家 七 結婚 八 戦争前 九 徴用 十 妻の行方 十一 中間小說 十二 断筆 十三 終章 参考文献あとがき NDLで…

私の戦後詩 あまりに自伝的な栃木県詩壇50年史 小林猛雄

1997年12月、条件グループから刊行された小林猛雄(1930~)の評論集。著者は宇都宮市生まれ、刊行時の住所は宇都宮市。 目次 はじめに ・昭和20年代(1945-1954) 『緑色の風景』との出会い 戦後ルネッサンス 雑誌三号 益子廣則 『うるとらまりん』創刊 「蒼…

詩の起源 藤井貞和『古日本文学発生論』を読む 筑紫磐井

2006年3月、角川学芸出版から刊行された筑紫磐井(1950~)の評論集。 本著は、これまでに刊行した『定型詩学の原理』(二〇〇一年九月、ふらんす堂刊)『近代定型の論理』(二〇〇四年三月、邑書林扱)に新しい要素はほとんど加えていない。第三部の第一章(詩の…

七十年の孤独 戦後短歌からの問い 川野里子

2015年9月、書肆侃侃房から刊行された川野里子(1959~)の評論集。装幀は宮島亜紀。著者は大分県生まれ。 目次 はじめに 一 出発について 1 七十年の孤独 第二芸術論の今 2 文脈と批評の力 3 短歌の「他者」 挿話1 幽霊 4 否定論を抱く詩型 5 「前衛短歌運…

羊の闘い 三浦清一牧師とその時代 藤坂信子

2005年8月、熊本日日新聞社から刊行された藤坂信子(1934~)による三浦清一牧師の評伝。装幀は中川哲子デザイン室。三浦の妻は石川啄木の妹、石川光子。 目次 まえがき 第一章 明治時代 1プロローグ 2竜野村の春 3桑と移民 4ひこばえ 5山羊の乳とりん…

ブルームズベリーの群像 創造と愛の日々 坂本公延

1995年6月、研究社出版から刊行された坂本公延(1931~)による評論集。 目次 はしがき 第一部 一九一〇年まで 1ブルームズベリー・グループの誕生 2ヴァネッサをめぐる群像 3想像力の揺籃期 4ケンブリッジから社会生活へ 第二部 第一次大戦の終焉まで …

追われゆく坑夫たち 上野英信

1960年8月、岩波書店から刊行された上野英信によるノンフィクション。岩波新書青版391。 目次 1 下罪人 2 追われ流れて 3 底幽霊 付 日本の中小炭鉱とその労働者たち 正田誠一 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

別れ 沢田閠作品集

1990年6月、編集工房ノアから刊行された沢田閠の遺稿詩文集。装幀は粟津謙太郎。編集委員は北川荘平、島田尚一、福田紀一、山田稔。 目次 Ⅰ冬から春へ 冬から春へ ぼくのヴァイキング 女について 昭和二十年の日記 オヤジとぼく 思い出と母 夏休み昼寝のウワ…

紫苑の人 半田喜作さんを偲ぶ

2015年4月、あさを社から刊行された半田喜作(1921~2002)追悼集。半田は安中市の郷土史家。編集は金井治子。カバーデザインは戸塚佳江。 目次 「父」の詩と喜作叔父さん ・喜作さんの著書 「新島襄』 『湯浅半月』 『湯浅治郎と妻初』 『磯貝雲峰』 『安中…

「戦後派」の研究 思想の科学研究会編

1951年6月、養徳社から刊行された戦後派(アプレゲール)に関するシンポジウムの記録。編集は思想の科学研究会。出席は宮城音弥、南博、関根弘、松本正夫、鶴見和子、鶴見俊輔。 目次 まえがき 戰後(プロローグ) 浮浪兒 戰後犯罪 賭博 競輪 新興宗敎 性風…

内なるシベリア抑留体験 石原吉郎・鹿野武一・菅季治の戦後史 多田茂治

1994年5月、社会思想社から刊行された多田茂治による石原吉郎の評伝。写真は共同通信社。 昨年の夏、私は十五年戦争にかかわる二つの展示会を見た。一つは、「七三一部隊展全国実行委員会」による『七三一部隊展』(東京・新宿区民ギャラリー)であり、もう一…

〈異〉なる関西 日本近代文学会関西支部編集委員会

2018年11月、田畑書店から刊行された関西文学論。編集は日本近代文学会関西支部編集委員会。編集委員は、浅子逸男、天野知幸、大橋毅彦、木田隆文、木谷真紀子、斎藤理生、高木彬、田口律男、中谷いずみ、三品理絵、山本欣司。 目次 まえがき 第一章 移動と…

詩の文明批評的性格 荏原肆夫

1966年4月、思潮社から刊行された荏原肆夫の評論集。装幀は粟津潔。 目次 詩の現代性 詩の現実感 「宝石の文学」批判 散文の詩化と詩の散文化現象について 現代詩と神の問題 ある詩人への書簡 メタフィジック詩論について メタフィジック詩の主題とイメージ …

金子光晴 この遅れてきた江戸っ子 堀木正路

1991年9月、沖積舎から刊行された堀木正路による金子光晴(1895~1975)の評伝。作家論叢書14。 目次 第一部金子光晴・この遅れてきた江戸っ子 新版・私的金子光晴論 Ⅰ 金子さんと江戸っ子 Ⅱ 金子さんとフランス Ⅲ 金子さんと二度目のフランス Ⅳ 金子さんと…

作品で読む現代詩史 澤正宏 和田博文

1993年3月、白地社から刊行されたアンソロジー詩集。編者は澤正宏(1946~)と和田博文(1954~)。ブックデザインは倉本修。刊行時の編者の職業は、澤は福島大学教育学部助教授、和田は奈良大学文学部助教授。 目次 第一章 前衛詩の時代 神原泰 真昼の市街/…

茨木のり子への恋文 戸村雅子

2016年12月、「茨木のり子への恋文」刊行事務局から刊行された戸村雅子(1941~)による茨木のり子評伝。装幀・装画は長谷川結。著者は山形県大石田町生まれ、鶴岡市在住。「茨木のり子六月の会」事務局長。 この本は鶴岡市在住の戸村雅子さんが、まさに茨木…

ハンサムな、詩学。 川岸則夫

1988年7月、詩学社から刊行された川岸則夫の評論集。表紙写真はハービー山口。 目次 「恐竜になりたい」言葉たち――三つの詩にみる「風俗の中の詩」 当世風「恋愛」の描き方――佐々木安美、川田絢音、山本かずこの場合 ポストモダンの詩とコピー――ねじめ正一と…