その他評論評伝

大阪戦後詩史年表 福中都生子編

1996年8月、平和問題研究会(証言)発行所・ひまわり書房から刊行された大阪戦後詩年表。編集は福中都生子(1928~2008)、編集協力は平原比呂子、神田さよ。 目次に代えて 一、本年表は、一九四五年八月十五日以後一九九五年十二月末までの五十年間の詩活動…

ポストコロニアル台湾の日本語作家 黄霊芝の方法 下岡友加

2019年2月、渓水社から刊行された下岡友加(1972~)による黄霊芝論集。表紙写真は黄明川、王秀郷。 目次 ・序 黄霊芝とは誰か? 一 黄の履歴 黄霊芝の主な文芸活動表 二 黄の言語観 『黄霊芝作品集』内容一覧表 ・第一部 小説と俳句の諸相 総論 黄霊芝文学…

小説家の起源 徳田秋聲論 大杉重男

2000年4月、講談社から刊行された大杉重男(1965~)の評論集。装幀は斎藤秀弥。 目次 第一章 畏怖と安易――『あらくれ』論 第二章 帝国の縮図――徳田秋聲の戦争 第三章 小説家の起源 第四章 自然主義の荘厳について――『仮装人物』論 あとがき NDLで検索Amazon…

向井孝の詩 百弐拾人聚 批評と感想

1997年10月、ウリージャパン出版部から刊行されたアンソロジー批評集。装幀は坂井てい。 目次 序 山口英 向井孝様 Ⅰ 紹介〈向井孝の詩〉をひらく 池田浩士 向井孝詩集の軽さと重さ 黒川洋一 ほんのちょっと〈IOM〉のこうさんへ 松本恭輔 『向井孝の詩』評 冨…

連帯と孤死 毛利ユリ

1970年7月、深夜叢書社から刊行された毛利ユリの評論集。装幀は中村宏。 目次 Ⅰ 批評の適確性について パピエ・コレ「物体」 続・批評の適確性について 告白的美術論 左翼美術再編成論 狂犬讃歌 ひとつの軽回を―「疎開派」への提言 Ⅱ 俗流左翼芸術―本郷新・…

メダカのメダカ 松下和夫

2011年11月、草原舎から刊行された松下和夫のエッセイ集。表紙は秋田かなえ。刊行時の著者の住所は千葉県市川市。 目次 はじめに メダカのメダカ ある日ある時1 ある日ある時2 ある日ある時3 ある日ある時4 ある日ある時5 ある日ある時6 ある日ある時7 ある…

麻痺した顔 らいの検診カルテから 原田禹雄

1979年5月、ルガール社から刊行された原田禹雄(1925~)の記録集。著者はハンセン病療養所の国立療養所長島愛生園医長、邑久光明園長、等歴任。著者は、寺山修司、塚本邦雄、山中智恵子らと共に、前衛短歌誌「極」で活躍。 主として戦後になってから、らい…

津田治子の歌と生涯 川合千鶴子 成瀬晶子 福原滉子 枡本良

1979年4月、古川書房から刊行された津田治子研究書。共同著者は、川合千鶴子、成瀬晶子、福原滉子、枡本良。 目次 序歌 五味保義 序に代えて 內田守人 津田治子と言いそむ 鶴田ハルコ 回春病院――ミス・ライト 短歌との出逢い 肉親(一) 肉親(二) 肉親(三…

詩歌の待ち伏せ 北村薫

2020年7月、筑摩書房から刊行された北村薫(1949~)の詩論集。2006~2009年、文藝春秋から刊行された同名文庫3冊を合本し、加筆訂正を行ったもの。カバー装画は群馬直美、カバーデザインは宇都宮三鈴。 目次 はじめに 一、「集団」アンドラージ 二、「師よ …

十三人の詩徒 神泉薫

2021年8月、七月堂から刊行された神泉薫(1971~)の評論集。著者は中村恵美のペンネームでも詩集がある。 目次 鳳小舟の舳先から見えるもの 与謝野晶子 人類の時間、ことば、金色のウィスキーに酵う 田村隆一 「わて」の詩 永瀬清子 拳玉少年の夢想 吉岡実 …

雑誌『むらさき』総目次と執筆者索引 池田利夫編

1993年10月、武蔵野書院から刊行された「むらさき」の総目次索引。編集は池田利夫。 目次 戦前版 戦後版 執筆者索引 紫式部学会との三十年 「あとがき」に代えて 付録 紫式部学会略年譜 源氏物語講演会一覧 紫式部学会役員 「古代文学論叢」一覧 NDLで検索Am…

切腹 上野治子

1984年7月、北国出版社から刊行された上野治子(1916~)によるノンフィクション。 目次 はじめに 尾崎秀樹 切腹 発端 由緒書 金沢 本多図書 七代半左衛門 明治 新聞と写真 終焉 葵園会 葵園会 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

幸福への招待 ヨガ秘伝の公開 三浦関造

1953年2月、東光書院から刊行された三浦関造(1883~1960)によるヨガ解説本。三浦は大正時代からのオカルティスト。 目次 一 智慧と力の源泉 二 実話の発端 印度の一小学教師が全米を驚かす 三 不死の救世主ババヂ 四 大聖ババヂとその弟子ラヒリ・マハサヤ…

俳人原石鼎 鑑賞と生涯 小室善弘

1973年4月、明治書院から刊行された小室善弘による原石鼎の評伝。 目次 序にかえて 原石鼎の位置 鑑賞編 伝記編 一 深吉野以前 石鼎のなかの混沌 浪漫的心情はいかに馴化されたか 俳句との結びつき 二 深吉野時代 明治四十五年春深吉野入山以後、大年二年九…

詩人の抵抗と青春 槇村浩ノート 宮崎清

1979年10月、新日本出版社から刊行された宮崎清(1927~)による槇村浩の評伝。 目次 序説 槇村浩の詩と生涯 第一章 「生ける銃架」について 第二章 「間島パルチザンの歌」の土壌と背景 第三章 意識の変革と詩のリアリズム 第四章 牢獄と詩人の抵抗 第五章 …

歌人松倉米吉 米田利昭

1980年2月、筑摩書房から刊行された米田利昭(1927~)による松倉米吉の評伝。 目次 Ⅰ 糸魚川へ 1墓を訪う 2米吉の学籍簿――糸魚川へ 3暗い釣りランプの水車小屋――再び糸魚川へ 4日毛安之助のこと 5兄の生涯 Ⅱ 投稿者の群れ 1投稿者の群れ 2富山行――前…

赤色戦線を行く 勝本清一郎

1931年1月、新潮社から刊行された勝本清一郎(1899~1967)のノンフィクション。 目次 1 海上四十五時間 ウラヂオと豚 大陸の背中を 一日廿五時間づつ シベリヤ斷章 2 モスクワのABC モスクワの手帖 モスクワで見た芝居 3 新ポーランドの經驗 4 第二の赤都か…

黄瀛 その詩と数奇な生涯 佐藤竜一

1994年6月、日本地域社会研究所から刊行された佐藤竜一(1958~)による黄瀛(こうえい・1906~2005)の評伝。装幀は松永るみ子。 目次 プロローグ 第一章 詩壇の寵児 最初の挫折 日本の中国侵入 詩人の誕生 草野心平との出会い 詩壇の登竜門を突破 萩原朔太…

回想 宮本百合子 平田敏子

2000年5月、斎藤麗子の私家版として刊行された平田敏子(1923~1999)の回想録。聞き書き・構成は斎藤。平田は元筑摩書房編集者。 目次 はじめに 初めての出会い 筑摩書房入社 お茶汲み論争 辰野隆先生 社員旅行での出来事 臼井先生のキス 宴会での騒動 松田…

島根の詩人たち 田村のり子

1998年8月、島根県詩人連合から刊行された田村のり子(1929~)による島根県詩人評伝。著者は松江市生まれ。 新聞切抜きとして持っている「いずも・いわみ文人列伝」の束のことは、時どき記憶に上ることがありました。いつか本の形にできたらいいのに、とい…

作家の診断 ロールシャッハテストによる創作心理の秘密をさぐる 片口安史

1966年6月、至文堂から刊行された片口安史(1927~1995)による心理学的手法による作家分析。 目次 I ロールシャッハ法について 1 インクのシミ(検査図版) 2 インクのシミを用いる理由 3 人格の“投映”ということ 4 ロールシャッハ反応に映ずる人格特徴…

詩と土着 境忠一

1971年12月、葦書房から刊行された境忠一(1930~)の評論集。著者は大牟田市生まれ、刊行時の職業は福岡大学人文学部助教授。 この書は『評伝宮沢賢治』(昭四三・四桜楓社)、『詩と故郷』(昭四六・三桜楓社)につぐ三番目の論集である。前二書がいずれもA五…

ケーテ・コルヴィッツ その時代・人・芸術 新海覚雄

1950年1月、八月書房から刊行された新海覚雄(1904~1968)によるケーテ・コルヴィッツの評伝。人民の画家叢書。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索ヤフオクで検索

独楽の回転 甦る近代小説 高橋昌男

1996年11月、小沢書店から刊行された高橋昌男(1935~2019)のエッセイ集。三田文学連載。 明治の末から大正にかけてのいわゆる自然主義小説が、粗削りながらいかに活力にみちたものであるか、そのことを再発見した気になったのは今から十年ほど前、私が五十…

アナキズムとエスペラント 山鹿泰治・人とその生涯 向井孝

1980年3月、JCA出版から刊行された向井孝(1920~2003)による山鹿泰治の評伝。 目次 一 はじめに 知行合一の死 生き方としてのアナキズム エスペラントとアナキ ズムの生活者 二 エスペラントとの出合い(一九〇七~一一) 生い立ち 草創期の日本エスペラント…

日本のダダ 神谷忠孝

1987年9月、響文社から刊行された神谷忠孝(1937~)の評論集。カバーデザインは悠莉企画。 目次 はじめに 一、ダダイズムとは 二、日本のダダ運動 (1) ダダイズムの日本への紹介 (2)日本におけるダダ運動の展開 (3) ダダイズムの波及 (4) 「文芸時代」とダ…

世界は愛に飢えている 賀川豊彦の詩と思想 三浦清一

1957年6月、的場書房から刊行された三浦清一による賀川豊彦の評論。装幀は渡辺優。三浦は牧師。石川啄木の義弟。 目次 序 三浦清一 賀川豊彦は詩人である 魂は呻く ―「涙の二等分」を読む― 旅に、自然に、求むるもの 「永遠の乳房」を鑑賞しながら 坊やの赤…

大木よね 三里塚の婆の記憶 三留理男編

1974年3月、田畑書店から刊行された三留理男(1938~)による大木よね(1907~1973)の聞き書き。 目次 序 よねにとっての三里塚とは 第一章 生きることへ専念する 姉の家にもらわれてきたこと 七歳のとき子守り奉公に出されたこと よねが生まれた頃の世の中…

北の詩人たちとその時代 永井浩

1990年1月、北海道新聞社から刊行された永井浩(1929~)の北海道詩人評伝。カバーは萩原勇雄。著者は後志管内島牧村生まれ。 本書は、「北海道戦後詩史」というタイトルで、一九八九年一月四日から七月二十九日まで百回にわたって北海道新聞に連載したもの…

物語・北海道文学盛衰史 北海道新聞社学芸部編

1967年6月、河出書房から刊行された北海道文学史。編集は北海道新聞社学芸部。装幀は熊谷明宏、イラストは一木万寿三。 目次 序文 伊藤整プロローグ 道文学への招待 北海道百年の文学の歴史と特質―異風土に育つ新しい伝統―札幌農学校創設とクラーク・内村鑑…