荒地

詩の読みかた詩の作りかた 中桐雅夫

1980年3月、晶文社から刊行された中桐雅夫(1919~1984)による現代詩入門書。 目次 1 詩とはなにかその一2 詩とはなにかその二3 比喩についてその一4 比喩についてその二5 比喩とイメジ6 イメジと想像力7 想像力と記憶8 形式と内容9 詩と社会・政…

詩の味わい方 黒田三郎

1973年9月、明治書院から刊行された黒田三郎による現代詩入門書。「味わい方叢書」の1冊。 正直に言うと、『詩の味わい方』を問われたら、味わい方などないと言いたいところです。しかし、一般読者には、味わい方があるという気持があって、それを求める欲求…

鮎川信夫戦中手記 附戦中詩論集

1965年11月、思潮社から刊行された鮎川信夫の戦中手記・詩論集。解説は吉本隆明。 目次 Ⅰ 戦中手記 荒地の蘇生 Tへの手紙・その他 菊の街 補述 Ⅱ 戦中詩論集 不安の貌 文学の摂理 囲繞地 「魅惑」の蔭に ヴァレリイ論 スタンダール 第一章 伝記について 第二…

荒地詩集 1951 

1951年8月、早川書房から刊行された「荒地」グループのアンソロジー。 目次 Xへの獻辞 I 詩 沈默・北村太郎 墓地の人 微光 センチメンタル・ジャアニィ二篇 雨 希望・三好豊一郎 囚人 青い酒場 Magic Flute 再び! 夜の沖から 交感 空 避雷針、或は瀕死の夢…

荒地詩集 1956

1956年4月、荒地出版社から刊行された「荒地」グループのアンソロジー。 目次 詩篇 とびうおの歌・衣更着信 岩 とび 緋い咽喉 とびうおの歌 十一月 納屋にて 遠い国・木原孝一 予感 鎮魂歌 最後の戦闘機 遠い国 二月二十九日の詩・中桐雅夫 海 人民のひとり …

荒地詩集 1953

1953年1月、荒地出版社から刊行された「荒地」グループのアンソロジー。 目次 基督磔刑圖 <グルュネヷルド> 原色版 I 詩篇 一枚の木の葉のように・黒田三郞 微風のなかに 一枚の木の葉のように 夜の終り・鮎川信夫 天國の話 「なぜ?」について 淋しき二重…

荒地詩集 1952

1952年6月、荒地出版社から刊行された「荒地」グループのアンソロジー。 目次 I 詩篇 榮光・中桐雅夫 詩 遍歴 夜明け 國 Thanatopsis 電車 Angst 夜 少女 對話 立棺・田村隆一 幻を見る人 豫感 生きものに關する幻想 月光 立棺 現代史・堀田善衞 序の歌 潟の…

荒地詩集 1955

1955年4月、荒地出版社から刊行された「荒地」グループのアンソロジー。 目次 詩篇 詩三篇・中桐雅夫 Birdie New Year Eve High Noon 沙市夕景・加島祥造 黙つてる湖 沙市夕景 少年期・吉本隆明 少年期 君の影を救うために 時と河のながれ・木原孝一 声 檻 …

荒地詩集 1957

1957年10月、荒地出版社から刊行された「荒地」グループのアンソロジー。 目次 詩篇 首都へ・吉本隆明 恋唄 恋唄 二月革命 首都へ 小さなユリと・黒田三郎 この道のしずかさに しずかな朝 顔のなかのひとつ 夕方の三十分 F医師の死・佐藤木実 夢 波 F医師…

荒地詩集 1958

1958年12月、荒地出版社から刊行された「荒地」グループのアンソロジー。 目次 詩篇 譚詩曲・木原孝一 ちいさな船 ちいさな橋 呼ぶもの 戦いの終り 秋の夜の譯詩曲 美の党員・鈴木喜緑 美の党員 少年の思想 花 愛 愛 刃物 どびん 八月よ、早く去れ・中桐雅夫…

モダニストの絵 衣更着信詩集

1994年11月、思潮社から刊行された衣更着信(1920~2004)の第4詩集。 目次 夏 夏の花 あれは何だ 川 入れ食い 池の道 虫愛づる姫君 庭 まだ出ない芽 セミの歌 二つの魂 船たち 冬の実 奥の座敷で 浦の語彙・私の想像 三通の軍事郵便 画家 詩人の死について …

現代詩作法 改訂決定版 鮎川信夫

1963年10月、思潮社から刊行された鮎川信夫(1920~1986)の詩論集。牧野書店版(1955年)の改訂版。 目次 第一部 現代詩とは何か 序章 現代詩の特徴 歌う詩から読む詩へ 今日の詩人がおかれている状況 内部と外部をいかに調整するか 本書の目的 いかに書か…

放曠 加島祥造詩集

1990年12月、書肆山田から刊行された加島祥造(1923~2015)の第2詩集。装幀は青山杳。 目次 + 雪解の水のように 春の裏表 山中の礼譲 兇事願望 愁いの路は 聞えない声 若いコオロギ となりにいない友に 林のむこうに ++ 淋しい魚の眼 お前のまだ生れないこ…

荒地詩集 1954

1954年2月、荒地出版社から刊行された「荒地」同人のアンソロジー。 目次 I 詩篇 幻を見る人・田村隆一 遠い聲・冷たい夢・北村太郎 男たち・伊藤尙志 ある男の風景・鮎川信夫 詩法・高野喜久雄 短い銃身・衣更着信 逃亡者と影・黒田三郎 盲目の岩・高橋宗近…

5分前 田村隆一詩集

1982年6月、中央公論社から刊行された田村隆一の詩集。装幀は生野一樹。 目次 暁の死線 雑事 歯 島 猫町 螺旋状の断崖 ぼくはまだ砂漠を歩いたことがない 眠れ 緑色の観念形態 もう一つの世界 指と手 レインコート その後のレインコート レインコートが出て…

悪の花 北村太郎詩集

1981年10月、思潮社から刊行された北村太郎の詩集。 目次 悪の花1 悪の花2 悪の花3 悪の花4 悪の花5 悪の花6 悪の花7 悪の花8 悪の花9 悪の花10 悪の花11 悪の花12 悪の花13 悪の花14 悪の花15 悪の花16 悪の花17 悪の花18 悪の花19 悪の花20 悪の花21 悪の…

すてきな人生 北村太郎詩文集

1993年3月、思潮社から刊行された北村太郎(1922~1992)の遺文集。装幀は芦澤泰偉。 目次 詩篇 海の瞳 消える町 鏡をぬけて 猫たち 夜の海まで 凍雲 雲の目 ドジョウの影 夜の集会 北鎌倉 テレビなしの甘い生活 極楽寺へ すてきな人生 白と黒 八月の林 エッ…

路上の影 北村太郎詩集

1991年6月、思潮社から刊行された北村太郎(1922~1992)の詩集。装幀は平出隆。 目次 Ⅰ 出口 寒い朝 月の感情 冬の生活 墓上の家 入梅まで* ベンチにて 頭のなかのネズミ Ⅱ 雪姬 みやこの花 いつだって 十年前 ルナティック 実質 猫なるもの 路上の影 冬の…

詩人の書 疋田寛吉

2006年3月、二玄社から刊行された疋田寛吉(1928~1998)の評論集。編集は岡本勝人と森高雲。 目次 詩人の書 はじめに 西欧の詩を種として産声を上げた明治の新しい日本の詩 「千曲川旅情のうた」島崎藤村の詩書 詩歌の書と近代詩の書の違い 詩の書を求めて…

夢に夢みて 中桐雅夫詩集

1972年12月、葡萄社から刊行された中桐雅夫(1919~1983)の第3詩集。 わたしは、この十月で五十三歳になった。詩集は、高村光太郎賞をもらった「中桐雅夫詩集」(昭和三十九年)以来、長田弘君編集の同名の文庫本詩集(昭和四十六年、以上思潮社刊) についで、…

渇いた心 黒田三郎詩集

1957年、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1980)の第3詩集。挿画は福澤一郎(1898~1992)。 一九五〇年から五四年までの五年間に、僕がかいたのは、この六篇の作品だけである。 これが詩といえるかどうか、作者としては、ここにひとるの「渇いた心」が…

失はれた墓碑銘 黒田三郎詩集

1955年6月、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1980)の第2詩集。戦前、原稿状態になっていた三冊の詩集『罌粟に吹く風』『影の狩猟者』『悲しき女王』を再構成し一冊の詩集としたもの。 目次 第一部 道 砂の道 砂上 未来 またあした 第二部 見てゐる眼 …

ぼくの現代詩入門 北村太郎

1982年7月、大和書房から刊行された北村太郎(1922~1992)の詩論集。装画は田中靖夫。装幀は菊地信義(1943~)。 詩の詩 若い読者に まず第一にたいせつなのは背すじをすっきり伸ばすことそうしなきゃ見えてこない詩の目 つぎに忘れてならないのは底なしの…

ノスタルジック・ポエジー 戦後の詩人たち 岡本勝人

2000年4月、小沢書店から刊行された岡本勝人(1954~)の詩人論集。表紙は三田村和男(1943~)「ある土曜日の朝」。 今日の社会の暗澹たる姿は、経済だけでなく、構造的に社会をささえてきた近代的システムの枠組みの終焉であるといわれている。 柄谷行人は…

庚申その他の詩 衣更着信詩集

1976年7月、書肆季節社から刊行された衣更着信(1920~2004)の第2詩集。装幀は政田岑生(1936~1994)。 わたしは詩集を出すのが大変おそくて、「衣更着信詩集」(思潮社)は昭和四十三年であった。この「庚申その他の詩」は、それに続く二冊目である。 本…

新年の手紙 田村隆一詩集

1973年3月、青土社から刊行された田村隆一(1923~1998)の第5詩集。装幀は池田満寿夫(1934~1997)。 目次 村の暗黒 不定形の猫 緑色の顔の男 おそらく偉大な詩は ある詩人の肖像 モナッシュ大学日本語科に留学する日向君に 大陸横断列車内のわが性的経験 …

日日変幻 牟礼慶子詩集

1972年5月、山梨シルクセンター出版部から刊行された牟礼慶子(1929~2012)の第3詩集。装幀は安部真知(1947~1993)。「現代女性詩人叢書 」6番。(安倍真知は安部公房夫人) 風景というものを、四角に切りとった平面にしか見なかった若年のころ、私はいつ…

荒地詩選 荒地同人会

1980年1月、国文社から刊行された「荒地」詩選の新装版。元版は1957年の荒地出版社版。 目次 鮎川信夫集 伊藤尚志集 加島祥造集 木原孝一集 北村太郎集 衣更着信集 黒田三郎集 佐藤木實集 鈴木喜緑集 高野喜久雄集 田村隆一集 中桐雅夫集 中江俊夫集 野田理…

若い荒地 田村隆一

1968年10月、思潮社から刊行された田村隆一(1923~1998)の回想録。装幀は栃折久美子(1928~)。解説は鮎川信夫(1920~1986)と中桐雅夫(1919~1983)。 目次 一九二三年 不良少年の夜 非望のきはみ 冗漫且つ遠廻しな辯明の巻 三好豊一郎の禿頭 ペルセポ…

港の人 北村太郎詩集

1988年10月、思潮社から刊行された北村太郎(1922~1992)の長篇詩集。第40回読売文学賞受賞作品。2017年9月、単行本未収録詩篇4篇と平出隆による解説が付いた新装版が出版社「港の人」から刊行された。 八年前から住んでいる横浜市中区はおもしろいところで…