猫と詩と颱風 日記と随想 串田孫一

1963年3月、東都書房から刊行された串田孫一(1915~2008)のエッセイ集。装幀は岩佐清。 目次 不安な夏/1950年 博物日記/1951年 海の日記/1951年 赤い太陽/1952年 猫と詩と颱風/1954年 山日記Ⅰ/1956年 春のはじめ/1958年 手帳Ⅰ/1958年 手帳Ⅱ/1959年 手帳Ⅲ/1…

海の透視図 長崎半島から 吉田義昭詩集

2010年12月、洪水企画から刊行された吉田義昭の詩集。装幀はは柿本忠男。刊行時の著者の住所は板橋区四葉。 今、私の前に、昭和六十年四月一日発行の「長崎新聞」がある。その文化欄に「海からの声」が掲載されている、変色し、インクの滲んだ新聞だ。私は長…

ドライアイス 長岡昭四郎詩集

2001年10月、プラザ企画から刊行された長岡昭四郎(1929~)の詩集。著者は長野県東筑摩郡新村生まれ。刊行時の住所は板橋区仲町。 「宝もの(1)」の石を父が宝ものと言ったというのは喩えであることは言うまでもない。「役に立たないものを大切にした」父は…

北半球 吉田義昭詩集

2007年10月、書肆山田から刊行された吉田義昭の第5詩集。装画は柿本忠男。刊行時の著者の住所は板橋区四葉。 ひとつの詩篇の中にひとつずつ、私の精神史の中の事実を記述してみた。詩を書くことで、ちっぽけな私や、私と息子の歴史、また、地球でしか生きら…

喩の変貌 詩的八〇年代のために 愛敬浩一評論集 鰐組別冊

1998年5月、ワニ・プロダクションから刊行された愛敬浩一(1952~)の評論集。 本当を言えば、この評論集は十年前に出すべきものだった。「藤井貞和試論」は思潮社の25周年記念の賞に応募して、最終選考で落選したものである。選考の様子は〈座談会〉として…

空にコペルニクス 吉田義昭詩集

2004年10月、書肆山田から刊行された吉田嘉明の第4詩集。装画は柿本忠男。刊行時の著者の住所は板橋区四葉。 前詩集『ガリレオが笑った』を出版した時に、ほぼこの詩集の構想も作品たちも出来上がっていた。この時代に地球にしか生きられない私について、こ…

俳句幻景 攝津幸彦全文集

1999年11月、近衛ロンドから刊行された攝津幸彦(1947~1996)の散文集。口絵写真は荒木経惟。 目次 はじめに 仁平勝 ・インタビュー できあがった瞬間、全く無意味な風景がそこにある、という俳句が書きたいんです 攝津幸彦に聞く――世界に悪意を持ち込むこ…

雑歌 足立巻一詩集

1983年8月、理論社から刊行された足立巻一(1913~1985)の詩集。表紙彫刻は辻晉堂。 一九七八年春のことである。ある友人がいきなり言った。「きみはそんなに晉堂さんと親しいのか。〝浄瑠璃"という陶彫の首根っ子に〝だんだん足立巻一さんに似てきた"と彫…

覚めよ女たち 赤瀾会の人びと 江刺昭子

1980年10月、大月書店から刊行された江刺昭子(1942~)による赤瀾会員12名の列伝。カバーデザインは小島和夫。 目次 ・女社会主義者の誕生 一九二一年五月一日 婦人覚醒の時代 自由と弾圧と 社会主義者宣言・ 夫や父や兄とともに ・堺真柄・為子 社会主義者…

西夏文字 今辻和典詩集

1998年10月、青樹社から刊行された今辻和典((1929~2006)の第8詩集。装幀は丸地守。刊行時の著者の住所は横浜市旭区。 目次 Ⅰ 蛇考 風の断層 宝 民の字は 螺考 肉の拠点 老舎茶館 階段抄 落ちましたよね 記号の森で 裂傷 消える 首洗い 遠い色 羅漢さん 琉…

夢の水槽 糸井茂莉詩集

1985年7月、書肆山田から刊行された糸井茂莉(1955~)の第1詩集。装画は小林英成。付録栞は岩成達也「資質の輝き」著者は千葉県生まれ、刊行時の住所は世田谷区。第20回現代詩手帖賞受賞。 目次 夜半、死者の声を聴く 午睡1 午睡2 午睡3 午睡4 午睡5 <…

断層 田熊健詩集

2000年5月、待望社から刊行された田熊健(1923~2002)の第5詩集。装幀は高島鯉水子。著者は鳥取県生まれ、刊行時の住所は狭山市。 目次 1 仮設的広場で 裏声の環境基準 私のなかのあなたへ 「え」と「う」 断章のある「姿」――平成九年歌会始の歌題は「姿」…

オルペウス オルペウス 斉藤倫詩集

2006年10月、思潮社から刊行された斉藤倫(1969~)の第1詩集。装画は田中景子、装幀は芦澤泰偉。新しい詩人6。 もう十五年以上もあたためていたテーマです。ようやく形にできました。すぐれた歌い手であり、音楽家であり、哲学者であり、神でありながら、人…

昔の男 甲田四郎詩集

1994年10月、ワニ・プロダクションから刊行された甲田四郎(1936~)の第6詩集。装幀は藤田民子。著者は東京生まれ、刊行時の住所は大田区大森北。 目次 星 ひげ 昔の男 節分 白衣を脱ぐまで 草もち 桜もち すする 牛乳 花壇 隠す 夕陽 交差点 前のほう りん…

二月の椅子 中村薺詩集

2021年8月、私家版として刊行された中村薺(1931~)の第4詩集。表紙・扉版画は高橋輝雄、造本設計は龜鳴屋。著者は小松市生まれ。 この秋、わたしは〈ここのそじ〉を迎えます.この長い間に纔かばかりの仕事しか出来ことについて、わたしのなかのもの達と染…

九十九菓子店の夫婦 甲田四郎詩集

1992年5月、ワニ・プロダクションから刊行された甲田四郎(1936~)の第5詩集。著者は東京生まれ、刊行時の住所は大田区大森北。 人が一所懸命に物事をする姿は傍からはこっけいに見えます。でも私は一所懸命が好きです。傍からこっけいに見るのも、こっけい…

詩のふちで 愛敬浩一

2015年11月、書肆山住から刊行された愛敬浩一(1952~)の評論集。編集は詩的現代出版部。表紙デザインは坂上清。詩的現代叢書8。著者は群馬県生まれ、刊行時の著者の住所は伊勢崎市。 目次 1 詩のふちで 抄 1998~2006 2 下村康臣「黄金岬」ほか 「ビッキ…

潮騒の歌 篠原和子歌集

1975年4月、短歌人会から刊行された篠原和子の歌集。 母の死はかなしみというより怒りでした。思えば逝くべくして逝った母だったのかもしれません。今年は母の十三回忌にあたります。はからずも、この母が逝った年に短歌人に入会して十年余、此度この機会に…

柘榴の芽 丸岡明

1939年3月、日本文學社から刊行された丸岡明(1907~1968)の短編小説集。装幀は青山二郎。 目次 マダム・マルタン 北方へ 菊の花など 柘榴の芽 火花 女の合唱 狐の孤獨 家系 やくざな犬の物語 宇野夫人 後記 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yahoo!…

鬱虫 木原伸朗

1972年11月、新潮社から刊行された木原伸朗の長編小説。著者自装。 目次 第一部 告白並びに愚痴まじりの自己紹介 第二部 事件の顛末 第三部 憂鬱の裁き 第四部 鬱憤 あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yahoo!オークションで検索メルカリで検索

ニセ札つかいの手記 武田泰淳

1963年8月、講談社から刊行された武田泰淳(1912~1976)の短編小説集。装幀は村井正誠。 目次 ニセ札つかいの手記 ピラミッド附近の行方不明者 白昼の通り魔 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yahoo!オークションで検索メルカリで検索

我等のブルース 阪田寛夫

1969年9月、三一書房から刊行された阪田寛夫(1925~2005)の短編小説集。装幀は長尾みのる。現代作家シリーズ。 目次 音楽入門 酸模(すかんぽ) 怖い話 赤い花 「男は馬垣」 悪い習性 コノオレ 我等のブルース あとがき NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋…

戦争犯罪人 火野葦平

1954年11月、河出書房から刊行された火野葦平(1907~1960)の長編小説。装幀は森芳雄。 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yahoo!オークションで検索メルカリで検索

午前二時 私だけの時間 阿部艶子

1955年5月、学院書院から刊行された阿部艶子(=三宅艶子、1912~1994)の随筆集。 目次 私の顔私の少女時代母と子母 三宅やす子御宿海岸御宿の海のこと仮住宅建たない新居景色外壕にて白いサラ思い出の歌わが家のクリスマスまわり燈籠子安講私の活け花新し…

王者の座 火野葦平

1958年6月、彌生書房から刊行された火野葦平(1907~1960)の短編小説集。装幀は小野忠重。 目次 王者の座 消防芸者 女の友情 妻のために剃る 人狐 猪と養子 南北戦争 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yahoo!オークションで検索メルカリで検索

浮雲 武田麟太郎

1941年7月、三杏書院から刊行された武田麟太郎(1904~1946)の短編小説集。装幀は岩田専太郎。 目次 空想の父 浮雲 家と雛と犬 菊屋橋 みどり屋 日影 モデル女 野の花 奇妙な親娘 悦子の告白 春江と信吉 針仕事 NDLで検索Amazonで検索日本の古本屋で検索Yah…

ノスタルジア 佐伯裕子歌集

2007年3月、北冬舎から刊行された佐伯裕子(1947~)の第5歌集。装丁は大原信泉。 これまでに経験することのなかったような時代の変動の中で、取り戻しようもなく時間を積み重ねてきました。大きな時代の流れは、いやおうもなくわたし自身に、またわたしの身…

みずうみ 佐伯裕子歌集

2007年8月、北冬舎から刊行された佐伯裕子(1947~)の第6歌集。装幀は大原信泉。 大きな夏空を静かに映しとる湖面のように、ゆらゆらと映しだされる光景を、あるいは現実とも、非現実ともつかない懐かしい時空を、もう一度息づかせ、喜び、悲しみ、そこに生…

五鼓 丸本明子詩集

1987年3月、編集工房ノアから刊行された丸本明子(1929~)の第4詩集。著者は大阪生まれ、刊行時の住所は宝塚市。 紅梅の蕾の、開花するときのように、かぐわしい、錚々たる美しさを秘めた母親でした。記憶の中にある、若い時の母親の生活している姿は生き生…

南風 渡辺みえこ詩集

1982年11月、ライオネスプレスから刊行された渡辺みえこの第2詩集。刊行時の著者の職業は学習塾教師、住所は川崎市。 第一詩集『耳』から十年程経った。言葉で考える間もない程、現実が次々とやってきて、何も書かない時が五年程った。母の死、父の倒産によ…