桜病院周辺 岬多可子詩集

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2006年、書肆山田から発行された岬多可子(1967~)の第三詩集。第37回高見順賞受賞。

 

書くという情念の持続こそが、詩人としての才能なのではないか、と思うことがあり、その情熱を手放しそうになる脆い自分を、諦めに近い気持ちで見つめるしかないこともしばしばでした。そんななかでも、ふたつの詩誌に細々とながらも関われたことは幸せでした。「ミニヨン・ビス」の林浩平さん、「螺蔓」の山口賀代子さん、おふたりの、まさに文字通りの〈叱咤激励〉がなければ、この詩集は生れませんでした。
(「あとがき」より)

 

目次

桜病院周辺、感情の砂礫を掬う
桜病院周辺、移季
 
硯の底
水の夜が揺れて
夜の膚
食卓の泥水
蜘蛛を潰す
移季
桜色など
夢の緑に降る雨
一月、深みへ深みへ

桜病院周辺、明るみ暗み
桜病院周辺、春

あとがき

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