1980年10月、白馬書房から刊行された井川博年(1940~)の第4詩集。
この詩集は、前詩集「花屋の花 鳥屋の鳥」を出して以後の四年間に書いた詩の集成である。詩を書くことは孤独な作業であるが、そこにもやはり多くの他人の存在がかかわっている。身近に読み批評してくれる友人がいるかいないで、書かれる詩は生きたり死んだりする。その意味で今回は特に「円陣」で行を共にした玉木明・米沢慧氏と、この詩集を出そうといってくれた白馬書房の森田隆氏に深く感謝したい。(「あとがき」より)
目次
青い蚊帳
- 青い蚊帳
- 母山羊 子山羊
- 村
- 村の葬式
- 綱渡り
- ぼくの好きなもの
胸の写真
- 胸の写真
- 鳩
- 雨の朝
- 夢の中
- 冬のメルヘン
- 雨中の鶏
- 桃
- 大阪の林檎
- 窓のある建物
- アイスクリーム
宝石
- 街の雪
- 跳躍
- ある感じ
- 宝石
- 人並に