1979年2月、昭森社から刊行された黒田三郎(1919~1990)の第10詩集。
一九七五年(昭和五十年)三月三日朝から呼吸困難を起して、救急車で病院へ運ばれた。危く死ぬところであった。急性肺炎と糖尿病の合併症である。三カ月で退院したが三年余りたっても、まだ半病人である。(「あとがき」より)
目次
- 死後の世界
- 解放
- 竹馬の友
- 落葉をふんで
- 戦後三十年
- 退院したら
- それから半年
- 買物
- 日本の詩祭で
- 病人たち
- 歴史
- 記録
- お茶の水
- 馬鹿
- 夜半の雪
- 五月
- 笑いの向うに
- 春浅く
- 遠からん者は音にもきけ
- ほんもの
- 小さな菫
- 夕暮れ
- 夜景
- 新年
- ナンセンス
- 破片
あとがき