1976年1月、あんかるわ叢書刊行会から刊行された菅谷規矩雄(1936~1989)の詩集。「あんかるわ叢書4」。
目次
《六月のオブセッション》
- 詩にむかうための試み
- 六月のオブセッション
- 黒・それはめざめのときのぼくの名
- 詩篇 一九六〇~一九六三
- 暗半球
- 死海
- 空の種子たち
- 地図
- 絡みつく風のソネット
- 〈あした〉はすでに
- 声のはじまり
- 背中の鏡
- 背びれ
- 痒い背中
- 卵胎生
- 凹面の夜
- 象嵌術
- 村落
- 偽の土地
- 黒地図
- 六月そして六月
《いまもおまえは一月の雨の夜あけに……》(一九六三~一九六六)
- ヒエロニムスの悦楽
- 玄馬部落偽誌
- 真昼の眠り
- 首都あるいは関係
- 死馬に笞
- ヤヌスの月
- ウィスキイの時間
- 鏡と仮面
- まぶたよ もっと
《ゲニウスの地図》(一九六五~一九六七)
- 第一章(私は私をどのように……)
- 第二章(姿とかたちでないなにが……)
- 第三章(方位をしらぬ首からうえを……)
- 第四章(ハメルンの笛ふきはこない……)
- 第五章(けれど私は飢えによって……)
- 第六章(―こどもたちはおれをよんだ……)
《音無川》(一九六七~一九六九)
- 接続詞片
- 両棲以後
- 音無川
- (墓だけを……)
- 音無橋附近
- 飢えと美とを
- (人も、馬も)
- ESSAY IN BLUE
《無言録》
- 無言録
あとがき
著作目録
年譜