1986年11月、書肆山田から刊行された生野幸吉(1924~1991)の詩集。
目次
浸禮1
- 主語がはてしなく…
- さみだれ
- こんななんでもないことが
- かど
- 彼
- おれたちあおめえが…
- 石炭紀
- シネ クワ ノン
- ゆめのなかの四歳の子に
- 概況
- いなづま
- その天体はガラスで
- 極のうえで
- キュパリッソス
- 神さまの針の…
- 黒い山の
- DEMETER
- 旅
- 扁たく長い顔を…
- 外出
- 処暑の日へ
- ああ また
- しびとばな
- 師走尽に
- 戦士
- 狭食系の
- 錐のかたちの
- 死体を扱う土器の
- CANIS
- 闇
- えごの木
- 投げうたれた心の…
- くろあげは
- ピエ・ディシュポレ
- 救急車を
- すべてが チチコの
- 冷凍庫をひらく…
- みさかいのない
- やわらかな車の…
- 杳として
- セメントの素肌の…
- 声なきうた
- 忌避
- ひとに
- 火山系
- 心よはく…
浸禮2
- 風のさびしい
- 物乞いのゆびを…
- 大きな花の縫い刺しのよう
- 雪のなかで
- 木とよばれる
- 花のような冷たさは
- 椿の鬱病
- 喩について
- 生きもの
- みづき
- 花酔い
- 乾酪
- LES ROSES DE JUIN
あとがき