1943年9月、春陽堂書店から刊行された藤澤桓夫(1904~1989)の長編小説。装幀は田村孝之介(1903~1986)。
目次
- 美しき姉妹
- 訪問客
- 菊薰る
- 母の意中
- 手紙
- 悲しき争い
- 秋ゆく夜に
- 母の相談
- 来ぬ人を
- 声
- 愛情の位置
- 珠墜つる音
- 春浅く
- 愕き
- 喪の家
- 何故の涙
- 暗い表情
- 最初の争い
- 無名画家
- 密は苦し
- 相談
- 明るい朝
- 共同水道端
- 画家の仕事
- 純情
- 或る空虚
- 不吉な予感
- 千佳子の願い
- 壁画を描く人
- 来客
- 惧れ
- 新しき淵
- 霹靂
- 楽しい仕事
- 千佳子の場合
- 視線
- 横顔
- 再会
- 心の扉
- 男の義務
- 不幸な遇然
- 翳
- 妹の頼み
- 反省
- 拒絶
- 外出勝ちな妻
- 晩䬸の味
- 指環
- 構想
- 速達
- その家
- 悲しい発見
- 客
- 汚辱の限り
- 凶報
- この愛情
- 新しき生へ
- 清秋
- 光溢れる日に
- 明日
- めぐりあい
- 運命の線
- 画廊
- 喪失
- 冬の海
- 旅立つ人
- その面影
- 心の距離
- 悲歌
- 一夜
- 断崖の思想
- 豪雨の中へ