1950年7月、虎座社から刊行された大瀧清雄(1914~1998)の第6詩集。装幀は寺田幸三。福島県文学賞受賞作品。
本詩集は私の持つ詩集の順序からいえば、第六詩集に當るものであるが、内容は数年月にまたがつている。或る一部の人々から、私の詩はどうも解らないから、みんなに解るようなものを出してくれと幾度か註文を受けたので、それでは――と各期の私の作品の中から解りいいものを集めたのである。但し、本集の作品は「くろつぐみの歌」と「啄木鳥の歌」を除いて、他の詩集には集録されていないものである。(「後記」より)
目次
- 風景
- 瞬間
- 野道
- 樹影
- 大河
- いつぽんの草
- 啄木鳥の歌
- 秋
- 冬の日
- 夕風
- 田舎の時計
- 青春
- 清らかな朝
- 草原
- 夕暮の風の中で
- 死について
- 幻想
- くろつぐみの歌
- 星々は
- わが人に與うる歌
- ああ その時が
- みちのくだより 五篇
後記