1981年4月、思潮社から刊行された清水哲男の詩論集。装幀は浅井慎平。
気恥かしいのですが、二冊目の詩論集」です。二十代の文章を入れたことで、私という人間の 硬直的な思考がはっきりしたと思います。失礼な暴言もそのままにしたことでは、私の一生の後悔の種となるでしょう。
(「本当のあとがき」より)
目次
1
- 元日の飴
- 雪の空の大男
- 春のくちびる
- 雨降りの午後
- 秋の水
- 秋の夜の食卓
- 師走
- ある悲しみ
- ある微笑
- ある若さ
- 午後の予感
2
- 語義矛盾を盾に・平出隆
- ”狂気”と”ナンセンス”・鈴木志郎康
- 醒めた矢印・浜田康敬ノート
- かうべ垂れ合掌す・室生犀星『抒情小曲集』再読
- 「決シテ瞋ラズ」・宮沢賢治
- 詩的漂流
- 処女詩集の成立
- ユーモアの必要
- 「個性」を避けて
- 日記から、たわむれに。
- 再び、日記から。
- ケストナー博士の抒情的家庭薬局
- 季語のように読む詩
- 一老婆の口惜し涙から
- 日録で、さようなら。
3
- 同世代の詩人たち・60年代のノートから
- 放心の果て・ぼくの句作体験
- 詩の題・詩を書く少年少女に
- 童謡だって年をとる!
- 無邪気の研究
- ツイスト・アンド・シャウト
年録、この十年・あとがきにかえて
本当のあとがき&