1955年4月、荒地出版社から刊行された「荒地」グループのアンソロジー。
目次
- 詩三篇・中桐雅夫
- Birdie New Year Eve High Noon
- 沙市夕景・加島祥造
- 黙つてる湖 沙市夕景
- 少年期・吉本隆明
- 少年期 君の影を救うために
- 時と河のながれ・木原孝一
- 声 檻 音楽Ⅰ 音楽Ⅱ 時と河のながれ
- 引き裂かれたもの・黒田三郎
- 引き裂かれたもの ただ過ぎ去るために 友よ 星のように遠く 美しい日没
- 母・鈴木喜緑
- 或る時 或る時 或る時 母 おばこ 母の話 おばこ 我が家 或る家 汚れた竹 鶴
- 来歴・牟礼慶子
- ポプラ 巨人 幻の人 霧の時代 来歴
- 生・中江俊夫
- 水平線 ねじれた水道栓から 田園におちた風 広さが僕を 風景 春 春 夏 道 田園 死は別の 歯の子供
- 鏡のなかの対話・三好豊一郎
- 荒誕 無用の時 Décalcomanie 鏡のなかの対話
- 馬・川口昌男
- 年輪 街にて 馬
- エコーマシンのうた・疋田寛吉
- 卓上カレンダーの一頁 エコーマシンのうた
- 泣かないひと・佐藤木實
- Ⅰある湖のほとり Ⅱ樹
- 形づくられる年・野田理一
- 電話 文明は払戻されている 形づくられる年
- 兵士の歌・鮎川信夫
- 「バルセロナ」 逃げるボールを追つて 明るいキャフェーの椅子 紫壇 兵士の歌
- 空・高野喜久雄
- 此処で 私は 死 あなたに 道行く人に 私の心は 古井戸 心 メリーに 私の中に 私に イカルス 妹に 別れの日に 言い出しては 空
- 朝の環境・衣更着信
- 裂かれるパン 二つのカトラン 檻 颱風 LES POÉMES PHOTOGÉNIQUE 初雪 河口にて 朝の環境
- 象の墓場・伊藤尚志
- 短い旅の終り 暗い日曜日 紳士某…… 象の墓場
- 三つの声・田村隆一
- にぶい心 十月の詩 三つの声
詩劇
われらの心の駅・北村太郎
エッセイ
第二回「荒地詩人賞」詮衡結果・黒田三郎