1952年6月、荒地出版社から刊行された「荒地」グループのアンソロジー。
目次
I 詩篇
- 榮光・中桐雅夫
- 詩 遍歴 夜明け 國 Thanatopsis 電車 Angst 夜 少女 對話
- 立棺・田村隆一
- 幻を見る人 豫感 生きものに關する幻想 月光 立棺
- 現代史・堀田善衞
- 序の歌 潟の風景 Nel mezzo della camin di nostra vista……の詠唱と合唱
- 神の歌・牧野虚太郞
- 鞭のうた 花 復讐 神の歌 聖餐
- 妻の歌える・黑田三郞
- 雪の降りさうな 罌粟 見ている眼
- ブルーズ・加島祥造
- Light Verse 君にとつて
- 星と襤褸・高橋宗近
- 滴り 星 空間 早春 今日 球乗り 部屋 眠つている人 紋章ノアル夜ニツイテ 僕達ノ一日ノ衣装ニツイテ 来歴ニツイテ
- 亡命・野田理一
- 「危機」からの合唱 「危機」からのステートメント 階段の人 何がその日の屋根を 地獄の他の季節 政治的他殺 新年の祈り 驅立てられる人々 地に荒涼たる光を 越境者 曝された背後 砂漠 アクセント
- 無名戰士・木原孝一
- 無風帶・栗山脩
- 孤獨について この匿れた季節に
- 田園・衣更着信
- 挽歌 左の肩ごしに新月を見た 田園 棄てられた札
- 部屋・伊藤尚志
- 部屋 窓
- 地の人・北村太郞
- 庭 地の人
- あなたの死を超えて・鮎川信夫
- 夜と孤獨について トルソについて Le Crique 裏街にて 秋のオード 行人 あなたの死を超えて
- 默示・三好豊一郞
- 春の祭り 黙示 いけにへ 自然の聲 嗾しかけられた奴ら
II エッセイ
詩人の運命・黑田三郞
1詩の難解さについて
2民衆と詩人
流血・堀田善衞
自由主義者の悲劇(スペンダアの『ある判事の裁判』について)・中桐雅夫
ニッポン・加島祥造
地獄の發見・鮎川信夫
III 解說
荒地詩集をいかに讀むか・黑田三郞 田村隆一 中桐雅夫 鮎川信夫