1984年10月、一風堂から刊行された坂井のぶこの第1詩集。装幀は神保力+小川真理。
始めての詩集に自分の名前をつけました。どの詩の中にも「のぶこ」という女がいて、それが背のびをしながら「わたしをみて」といっていたからです。(「あとがき」より)
目次
- 火街図
- 誰かの悪い夢
- 観音崎海洋博物館
- したたる木
- 光る桜
- 空地
- 迎え火をたく日
- 赤い空
- 異臭
- もう一度疾走を
- 同化について
- 鳥の足につれていかれそうになった夜
- 夜
- 夜明に
- 六月の朝
- むくげ
- 耳鳴
- 人形
- 点滅
- つる草がひげをのばすように
- 女の子をだきたい
- 夜の公園で
あとがき