意地悪なミューズ 高橋順子

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 1991年10月、書肆山田から刊行された高橋順子の評論集。装幀は青山杳。

 

 詩書を刊行していた出版社に十三年ほど勤務していた関係で、何人もの素晴らしい詩人たちにお目にかかることができ、詩集成立の現場に、わくわくしながら立ち会うことのできるという特権を、手中にしていました。いま思えば、これ以上望めないほどの詩の学校に私は通っていたのでした。中途退学生としては、差し出せるもののあまりの貧困さに、非力を嘆くほかありませんが、現代詩と自分との出会いを書きとめたつもりです。本書は、詩人たちが苛酷な条件下に置かれたときになって、やっと姿を見せたがるきらいのある詩女神に、いささかのうらみをこめて捧げるものです。
(「あとがき」より)


目次

☆☆

☆☆☆

  • 詩の中の陥し穴
  • らしくない詩
  • 擬人法について
  • おとなの擬人法
  • 作者の中の読者
  • わたしの四行詩

☆☆☆☆

  • 女性の詩
  • ひらがなの力
  • サラダを盛り分ける
  • 中年女性と詩作
  • 困難な愛の詩
  • 咲きかけの花の詩

あとがき


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