1988年2月、書肆季節社から刊行された清水俊彦の第1詩集。ブックデザインは清原悦志。
本書は私の第一詩集である。一九五八年から六三年にかけて私がもっともひんぱんに作品を発表していた時期に、故北園克衛氏が主宰した同人誌「VOU」をはじめ「詩学」、「現代詩手帖」、「無限」などの詩誌に掲載された作品から十六篇を選び、一冊にまとめたものである。
(「あとがき」より)
目次
- 覆われた空
- 乾いた街角
- 憂鬱なひとり歩き
- おごそかにそれを言え!
- プロセス
- 直立猿人
- 一本の毛髪にぶらさがる記憶のように
- 攻撃的なB・B
- 歌にならないグレゴリアン・チャント
- 心の中のアメリカ・一九六〇年
- 策略の機会
- 壁にぶつけない頭
- 暗闇がわれわれを取り巻く
- 空洞の形而上学
- アナーキーの癌
- 信条のサンドイッチ
あとがき