1991年9月、思潮社から刊行された依田義丸の詩集。
目次
- 詩とは何か
- 辿ってきた道がそこでふいに未来に
- なんやこう狐にでもつままれたようで
- だれもいなくなったほうが、安心していられる
- 視点はやがて奪われてしまう
- 一度だけ前衛だったのかもしれない
- いつか突然詩人でなくなる
- まだ救われるかもしれない
- 限りなくしなやかな
- ぼくはまっ白な一枚の紙になってしまって、
- そこからすべてが始まった
- もう化物のなかに取り込まれているのかもしれへん
- 負の罪だけはないだろう
- まさか風景といっしょにこの私まで
- わたしにはありません
- でも今はまだ始まったばかりだ
- 種は麦にそして妻は種に
- 片手はやっぱり鳴らないことになっている
- 世界のはじまりは見えない
- 華麗に華麗に
- ということにしときまひょ
- 死んでいくカリフラワーみたいに
- 拾われた象と雲と両親
あとがき