1984年7月、潮流社から刊行された小山正孝(1916~2002)の詩集。1956年刊行の第1詩集を復刊したもの。
「雪つぶて」は昭和二十一年六月二十日「青春文學叢書」として赤坂書店から刊行された。集中「夏」がいちばん早いものである。 当時同書店の編集長格であった江口榛一のすすめによった。本書はその赤坂書店版の復刊である。潮流社八木憲爾が「四季叢書」に加へようと言ってくれた。年月をへだてて二人の方の好意を受けることになった。大愛にありがたい。面映い感もある。斜に構えて、一冊 一冊の行方を見定めたい気持である。
(「『雪つぶて』復刊に際して」より)
目次
1
- 水の上
- 亡日
- 歩道
- 冬の歌
- 街にて
2
- 手負ひ
- 歌姫
- 海邊
- 池
- 初秋
- 枝
3
- 夏
- 折にふれて
- 路上
- 小曲
- 小曲
- 秋
- 星
- 湯島
- 人に
- 人に
- 人に
- 思ひ出
- 倒さの草
- 雪つぶて
- 物語
- 河原
- 夜
「雪つぶて」復刊に際して