1989年1月、思潮社から刊行された長谷川龍生の第10詩集。
目次
多重底生活――アメリカ
- 1(スペイン系人の手相を占っていたら)
- 2(インディアンの家系に 養子に入籍したらと)
- 3(あなた方は 少数民族ですか)
- 4 (ユダヤ系なのに アルザス系だと)
- 5(下町のマリーは 中流を目ざしていた)
- 6(大陸を横断していて)
- 7(エスニックをこえるために)
- 8(――朝だぜ さっさと出ていきな)
- 9(雪にまみれているよう)
- 10(地場産業の崩れている町で)
- 11(アンナが 寂しげに話をしてくれた)
マドンナ・ブルーに席をあけて
- 1(きょうもまた街で日が昏れる)
- 2(死に生れかわる)
- 3(ヘンリー・ムーア氏と)
- 4(毛布頭巾をかぶって)
- 5(嗜眠性脳炎にちかい)
- 6(晴雨計が こわれた夏)
- 7(夕日を背なかにうけて)
- 8(川が丘の上に)
あとがき