62のソネット 谷川俊太郎詩集

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 1953年12月、創元社から刊行された谷川俊太郎の第3詩集。

 

目次

  • 1 木蔭
  • 2 憬れ
  • 3 帰郷
  • 4 今日
  • 5 偶然
  • 6 朝1
  • 7 朝2
  • 8 笑い
  • 9 困却
  • 10 知られぬ者
  • 11 沈黙
  • 12 廃墟
  • 13 今
  • 14 野にて
  • 15 鋳型
  • 16 朝3
  • 17 始まり
  • 18 鏡
  • 19 ひろがり
  • 20 心について
  • 21 歌
  • 22 姿について
  • 23 雲
  • 24 夢

  • 25 世界の中で私が身動きする
  • 26 ひとが私に向かって歩いてくる
  • 27 地球は火の子供で身重だ
  • 28 眠ろうとすると
  • 29 私は思い出をひき写している
  • 30 私は言葉を休ませない
  • 31 世界の中の用意された椅子に座ると
  • 32 時折時間がたゆたひの演技をする
  • 33 私は近づこうとした
  • 34 風のおかげで樹も動く喜びを知っている
  • 35 街から帰つてくると
  • 36 私があまりに光をみつめたので
  • 37 私は私の中へ帰つてゆく
  • 38 私が生きたら
  • 39 雲はあふれて自分を捨てる
  • 40 遠さのたどり着く所を空想していると
  • 41 空の青さをみつめていると
  • 42 空を陽にすかしていると
  • 43 あふれた空の光を
  • 44 私は闘士であつたから
  • 45 風が強いと
  • 46 若い陽がひととき
  • 47 時が曇つた夜空に滲みてゆく
  • 48 私たちはしばしば生の影が

  • 49 誰が知ろう愛の中の私の死を
  • 50 存在のもつ静寂は時に
  • 51 親しい風景たちの中でさえ
  • 52 私がこの野を歩いている時
  • 53 影もない曇つた昼に
  • 54 私と同じ生まれのものたちから
  • 55 無為のうちに
  • 56 世界は不在の中のひとつの小さな星ではないか
  • 57 私が歌うと
  • 58 遠さの故に
  • 59 言い古された言葉を云うだけで
  • 60 さながら風が木の葉をそよがすように
  • 61 心は世界にそつと触れる
  • 62 世界が私を愛してくれるので


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