1978年4月、芹澤出版から刊行された月村敏行(1935~)の評論集。
目次
Ⅰ 詩
- 街二篇
- 虚空受胎
- 今日の奈落
- 一処倶会
- かみそり乱舞
- 覚めない夢
- 同乗者
- ベレー帽のある埋葬曲
- 時間の哄笑
- 地蔵説話
- 風は人々のようにやさしく……
- 飢えの肖像
- 砂の降りつむ海辺にて
- 三つの愛のうた
- しなやかな銃口
- 訣別への願い
- ぼくらはカンパを集める
Ⅱ 中野重治
- 『むらぎも』
- 序説―その詩集の意味するもの
- マルクシズム運動下の詩と詩論について
- 革命のゆくすえ
- 事実・感覚・体験
- 『眺め』
- 『甲乙丙丁』
Ⅳ 発言・ノート・書評
- 羽田アピール――共同行為とはなにか
- 再び羽田アピールにふれて
- 国家・状況・言葉
- 現在における文学状況の本質とは何か
- 「状況」と日本文学について
- 現代芸術は有効か
- 状況的存在論のすすめ
- 血みどろな「不幸」
- 批評家遠望
- 批評一束
- 死者には真の死を/ぬくぬくと声明遊び/「日本的」と「西欧的」/「あんかるわ」復刊/詩人の散文/ノッペリした感受性/拡散の二様相/国家と暴力と想像力/世界を見失った後に/がっかり!三島由紀夫/司馬遼太郎『殉死』と想像力/藤枝静男・福岡徹「糞尿譚」の貸借/鶴見俊輔「退行計画」の状況論/山崎正和貧弱なヴィジョン/鮮烈な梶木剛『古代詩の論理』
- ある小劇団のこと
- おかしな、おかしな世界
- 村上一郎『日本のロゴス』
- 桶谷秀昭『芸術の自己革命』
- 吉本隆明『模写と鏡』
- 武田泰淳竹内実『毛沢東その詩と人生』
- 寺田透『近代日本のことばと詩』
- 秋山駿『内部の人間』
- 長田弘『探求としての詩』
- 野間宏『サルトル論』
- 高知聡『異貌の構図』
- 磯田光一『戦後批評家論』
あとがき