1987年2月、ながらみ書房から刊行された歌人アンソロジー。編者は三枝昂之と田島邦彦。
目次
- 三枝昂之――序/時代の挑発性として
- 河野裕子――森のやうに獣のやうに
- 永井陽子――葦牙
- 吉沢あけみ――うさぎにしかなれない
- 大林明彦――きみはねむれるか
- 三枝浩樹――朝の歌
- 永田和宏――メビウスの地平
- 苅谷君代――雲は未来の形して
- 藤森益弘――黄昏伝説
- 武井一雄――わが想なる君へ贈る歌
- 武藤雅治――指したるゆびは撃つために
- 花山多佳子――樹の下の椅子
- 鎌倉千和――ゆふぐれの背にまたがりて
- 小池光――バルサの翼
- 益永典子――花底無韻
- 樋口覚――海の宿り
- 吉岡生夫――草食獣
- 牛山ゆう子――魚の耳
- 松平盟子――帆を張る父のやうに
- 造酒廣秋――四季歌篇
- 阿木津英――紫木蓮まで・風舌
- 鵜飼康東――断片
- 道浦母都子――無援の抒情
- 勝部祐子――解体
- 今野寿美――花絆
- 糸川雅子――水螢
- 時田則雄――北方論
- 恩田英明――白銀乞食
- 佐藤よしみ――海かがやけば
- 沖ななも――衣裳哲学
- 王紅花――夏暦
- 坂野信彦――銀河系
- 井辻朱美――地球追放
- 正古誠子――あけぼのすぎ
- 西王燦――バードランドの子守歌
- 佐保田芳訓――青天
- 松実啓子――わがオブローモフ
- 江畑實――檸檬列島
- 柳町正則――風景になってはいけない
- 元木恵子――帰郷
- 紀野恵――さやと戦げる玉の緒の
- 李正子――鳳仙花のうた
- 都筑正史――薔薇十字忌
- 栗木京子――水惑星
- 中山明――猫、1.2.3.4
- 今井惠子――分散和音
- 仁科由人――喪翼
- 大塚寅彦――刺青天使
- 高柳蕗子――ユモレスク
- 仙波龍英――わたしは可愛い三月兎
- 佐伯祐子――春の旋律
- 田中あつ子――寒昴
三枝昂之&田島邦彦ノート
刊行のころ
小歴処女歌集に関するアンケート
①何歳の時出されましたか。何首でしたか。
②発行部数は何部でしたか(再版も含む)。これに付随して、寄贈部数、売れゆき、現在の手元の冊数などを記して頂いてもけっこうです。
③書評等で評された文章で、最も印象に残っている言葉について記して下さい(筆者名も差し支えなければ)。
④第一歌集の出し方についてのアドバイス。これからの人に対して参考になることを自身の経験から述べて下さい。
今野寿美――戦後派世代歌集年表 (昭和47年~昭和61年)
田島邦彦――跋/時代共感性の尺度