1991年9月、飛天詩社から刊行された富永たか子の第1詩集。装幀は磯村ひかり。第24回横浜詩人会賞受賞作品。
目次
1
- 山門
- 天狗の目くらまし
- ミミズと河童がよみがえった
- 烏雲
- 桜湯
- 桜路
- 暦
- 花散らしの雨
- 鈴
- 五月の森
- 時間にはった切手
2
- 象のサーカス
- 外はジンタの雨
- 河童忌
- 幽霊
- ちょっとこい
- シリヒキマンジュ
- シルクハットをかぶった河童
- 犬殺しの夏
3
- おお”隙行く駒”よ
- 季節の仕度の
- 彼岸花
- 星月夜
- 狐つきの女房
- 頭の中に月が出るとき
- 河童
- 精神の天気図
- 空家を見た日
4
- 追分節がきこえた
- 昆虫酒場
- 異邦人
- 退屈な晴天
- 冬の蛍
- 冬の晩
- 昼の月
- 桐の木の下に
かいせつ――磯村英樹