夢の顔 岡谷公二

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 2009年9月、私家版として刊行された岡谷公二(1929~)の随筆集。

 

 私は決して世間が広い方ではないが、思いがけず長生きしたおかげで、様々な人と知り合い、交際合うことになった。しかし彼らの多くは、もうこの世にはいない。私は今年傘寿になるので、これまで書いた友人・知人の追悼文や回想の類を集めて一冊にすることにした。
 ネルヴァルは、「夢は第二の人生である」と言ったが、私にとっても、夢はいくらかそれに近いところがある。だから表題の中の「夢の」とは、遠く去ったという意味では少しもない。彼らは今もいきいきとした表情をして私に話しかけたり、杯をすすめたりする。彼らとの対話は、たしかに私のもうひとつの人生なのである。
(「あとがき」より)

 
目次

あとがき


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