邪魔にならないこと 森本敏子詩集

f:id:bookface:20200805155758j:plain

 1976年10月、再現社から刊行された森本敏子(1930~)の第3詩集。装幀は山田玄。

 

 第二詩集「勾配」を出してから七年すぎ、三冊目の詩集をまとめることにしました。
 もっと切り拾て、もっとすっきりしたかたちに、編むべきであったかもしれません。けれども、夫と姑と娘と息子との五人家族の主婦として、主婦感覚ばかりが旺盛な日々、突然おこるエア・ポケットのような部分で生まれた、これらの作品は、いずれも私のものに違いなく、私という人間は、このように雑然としているのだから仕方がないと、開き直るしかありません。
(「あとがき」より)

 
目次

Ⅰ 邪魔にならないこと

  • 返礼
  • 痛いというのは
  • 昆布と魚の間
  • 自転車の灯
  • 邪魔にならないこと
  • 子守り唄など欲しがらないで
  • 昨日の笑顔
  • けいこ
  • 間に合わせ屋
  • おしくらまんじゅう
  • 中ぐらい
  • 背中
  • さくら
  • ひとりの花見
  • 浮遊生物
  • ごちゃまぜの十二月五日
  • 歩く
  • 宛名のない手紙
  • ふたたび手紙について
  • こわくなる
  • 一日の終りに
  • 饒舌

Ⅱ 智子のことば

  • 智子のことば1
  • 智子のことば2
  • 智子のことば3
  • 智子のことば4―地下街にて―
  • 智子のことば5

Ⅲ 並んでいたい

  • 待つ
  • ひらいたまま
  • 出かけて行って
  • 誰にいえる
  • ひとりあるき
  • わたしをみて
  • 行って下さい
  • いま突然
  • まっさらなことば
  • 並んでいたい
  • どうして二人
  • 二つ並べて
  • 軽いことば
  • 私と街と
  • 街恋唄
  • はずれたままの受話器
  • 挨拶
  • 器になりたい

Ⅳ ここまできて

  • ここまできて
  • 希薄液
  • 厚着
  • 履の話
  • 裸身
  • 捨てられた顔
  • 仮面
  • 日曜日の夜明け
  • 転身には
  • 渇水
  • 名札をかける
  • しまい湯
  • 砂の穴

あとがき


NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
ヤフオクで検索