1991年9月、思潮社から刊行された米屋猛(1930~2019)の第3詩集。装画は横山とき子。
大好きだったノブ伯母。もっとも男らしかった弟、弘。俳人、夏樹。存在そのものが詩人だった谷口広志。出あいは、いつの間にか別れにすり変ってしまって、歳月と共に蛛の根元の暗がりに沈けていたが、それを新たな出あいに変えて甦えらせ、パッションを起爆させてくれた存在がある。光り者と呼んでいるが、熱いものが滾る。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- 多摩墓地を歩く
- 原宿の蟹
- 空翔ぶ品川さん
- まぐろの海
- 麦の秋 ふたたび
- 八月十三日の墓
- 磯崎ノブの墓
- 磯崎夏樹句碑
- しまひ花火
- ラッキーストライク
Ⅱ
- 二つの小うた
- 夕凪
- よしなさい
- 雨
- blue
- 逢らは別れ
- 鴉への手紙
- 椿油と腋臭と
- 萩の山へ
- ひとりの女 愛せずに
- 小走り
- 生きる
あとがき