1960年5月、昭森社から刊行された君本昌久(1928~1997)の第2詩集。装画は若林和男。
これは、ボクの㐧二詩集である。
ここに収めた詩は、一九五七年から五九年の三年間に書いたものから二十五篇をえらんだ。一部は主として手についてまとめたものであるが、これは、手によって詩を解こうとした作品である。十三篇あるうち十篇は五九年のいち年を通して書いた。二部は、いわばボクのシネ・ポエムの世界を描いた作品である。三部はボクのささやかなシャンソンである。二部三部は「いやな歌」を除いて、五七・八年に書いた。
(「あとがき」より)
目次
I
- 手
- 手
- 手
- 手
- 手は
- 手は
- 手は
- 手は
- あの手は
- 手よ
- 手に
- 手が
- 手の宿題
II
- いやな歌
- 嘔吐
- 会話
- 事件
III
- あなたに
- 噴きあげ
- ナイフの酒
- ルフラン
- ルフラン
- バラード
- タブー
- 単純な自画像
「手」にあるもの 藤富保男
あとがき