劇中劇 佃学詩集

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 1973年4月、母岩社から刊行された佃学(1938~)の第2詩集。著者は香川県生まれ、刊行時の住所は東京都中野区弥生町。

 

 本詩集は第一詩集『不眠の草稿』以後、約二年間の作品を集成したものである。その間詩に対してとくに確信を得たというようなことはない。けれども一篇の詩作品を聳立させることによってかろうじて現実とむきあってきたという気はする。
 二十代の半ばを過ぎてから、ぼくはほとんど渇望のような思いをだいて詩をめざした。それからもう何年になるだろうか? 現在のぼくの詩作品が、その頃の渇望によく応えているかどうか、ぼくにもよくわからない。けれども、いずれにしてもここにある作品は、ぼく自身の渇望の産物なのであり、このことを確認することによってさらに旅立ちたいというふうに考えている。
 冒頭のカフカの引用文は気がかりな文章として記憶してきたものである。ここに一つの里程標として記録しておく。
(「あとがき」より)

 

目次

1 白紙状態

  • 内乱もしくはNULLE PART
  • 白紙状態
  • 燃えつきた網膜の底から
  • 揺れる水平線をめぐって
  • 時の懸崖の悲しみの叛乱

2 旅

  • 夏の旅
  • 秋の旅
  • 冬の旅 (メモ)
  • N'IMPORTE OÙ

3 窓

  • 屋根裏の構図
  • 仏滅の構図
  • 重鬱な構図
  • 首なし男の悲歌
  • 窓または不安な逃走

4 劇中劇

  • 朝から昼へ
  • 劇中劇
  • 晩夏へ
  • 存亡
  • 遠近法

あとがき


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