1960年3月、飯塚書店から刊行された石川逸子(1933~)の第2詩集。第11回H氏賞受賞作品。カバー写真は清水俊彦。現代詩集第7。著者は東京都生まれ。
目次
Ⅰ
- 狼・私たち
- すべてのできごとを耳から耳に
- かたわの市
- 風景
- 戯れにわれ部屋をのぞきしかど
Ⅱ
- 汚れた街が睡のように光る
- 黒い橋
- いざや たたえよ
- かなしみを花に刻むことが
- 冠と花と
- 雪は降った どこ迄も部屋は続いた
Ⅲ
- 雲
- ニュー・モード
- いっちまった ぼく
- センチメンタルな夜のうた
- 悪童たち
- ぼくはこわい
- 彼ら笑う
Ⅳ
- 鳥と森と私と
- 敗史
- 見捨てられた子供たち
- もう石の家には帰らない
- 息子あるいは娘に
解説 関根弘