1981年4月、批評社から刊行された岡庭昇(1942~)の評論集。
目次
・「死」の発見―日本文学をめぐるひとつの逆説
・先どりされた死者の眼――芥川龍之介の世界
- 1芥川の死
- 2幻想のなかの真実
- 3表現と作品の二律背反
- 4「不安」の本質は何か
・『死霊』論――埴谷雄高の世界
- 1人間
- 2自然
- 3自同律
- 4革命
- 5自由
- 6主体
- 7身体
・『死の棘』論――島尾敏雄の世界
- 1はてしもない糺問
- 2「死の棘」の固有な世界
- 3「死」を通った日常の発見II9
- 4悲劇の究極にあるユーモア
・末期の眼――川端康成の世界
・死と自然――梅崎春生の世界
- 1宿命に抗う精神
- 2『狂い凧』と『幻化』
- 3自己救済をのりこえた世界
・生活のなかの死――椎名麟三の世界
- 1神のごとき林檎
- 2生活のなかの死
- 3死をくつがえす実存
批評する志――あとがきにかえて
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