1952年7月、創元社から刊行された現代詩アンソロジー。編者は日本文藝家協會。編集委員は、安西冬衛、小野十三郎、金子光晴、北川冬彦、草野心平、高見順、壺井繁治、西脇順三郎、三好達治、村野四郎、百田宗治、吉田一穂。
目次
- 角砂糖 足立平男
- 秋立つ日のソネット 安西均
- 煉瓦積人足の手記 安西冬衛
- 愛について1 愛について2 ポジション32 安藤一郎
- 樹木開花 安東次男
- 死の時代 闇の眼球 池田克己
- 天使魚（スカラレ）の戀の歌 木登魚（アナバス）の旅情歌 和泉克雄
- 沼 富士 祝算之介
- 平和について 植村諦
- 調和 曲り角 雲 鵜澤覺
- 一九五一年妖精 江間章子
- エオン 大江満雄
- 草むらのなかで 大島博光
- 商法について 岡崎清一郎
- 花環 岡田刀水士
- アメリカシロヒトリ 緒方昇一
- 蔦 岡本潤
- ひき汐のとき 大空洞 小野十三郎
- 眼帯 景山誠治
- 食慾の歌 金子光晴
- 斷層(運命解剖・別難・耳鳴・月) 加藤つや子
- 原型質學者の午後 河邨文一郎
- 鳥の囁き 殻 北川冬彦
- ソルシコス的夜 北園克衛
- 鳴り 北畠八穂
- 墓地の人 雨 北村太郎
- ばつぷくどん 地球 草野心平
- 海流 小池亮夫
- 精銅所風景 小林猛雄
- 機械の秘密 小林善雄
- 女とブドー 近藤東
- 紀伊牧歌（道成寺・箕島） 嵯峨信之
- 善意の流域（一）（二） 坂本明子
- 夜の瀧 佐川英三
- なべかまについて セロハンについて 櫻井勝美
- 不幸な食卓について 笹澤美明
- 幻滅 澤村光博
- 憩ひ 志木幾子（濱田昌子）
- 座 高内壮介
- 露のごとく 空腹の花 高橋新吉
- 私にはそれが見える 二つの影 高見順
- 「おかえり」 田村正也
- 皇帝 黄金幻想 田村隆一
- 帽子 断章 壺井繁治
- 朝 峠三吉
- 裸鳥 靴音 脚 殿内芳樹
- 分裂 土橋治重
- 食事について 友竹辰
- みづかき 野うさぎ 鳥見迅彦
- 氷原地帯 長尾辰夫
- 新年前夜のための詩 中桐雅夫
- 弾丸 白鳥 長島三芳
- 高原列車 長沼静人
- コンプレックス 中野嘉一
- 山櫨の實 夏 西脇順三郎
- アナトリアの冬の旅 長谷川龍生
- 蠅 平林敏彦
- 萬愚節 (エプリル・フール一九五一年) 深尾須磨子
- 黑い太陽 真壁仁
- ある心象 春 町田志津子
- 太陽の中に 丸山薫
- すずしき甍 水光微茫 三好達治
- 交感 三好豊一郎
- 秋の犬 肉體 村野四郎
- 「肉身のよみがへり」 「これがわたしの歌」 森英介
- 夕日 山口英
- 生キル うなぎ 山村順
- 深夜の合唱（コーラス） 山本太郎
- 「渤海」「香港」 吉川仁
- 壁に書いた詩 和田徹三
あとがき 文藝家協會
