1986年9月、青磁社から刊行された芝憲子(1946~)のエッセイ集。著者は東京生まれ、1972年から沖縄県に転居。刊行時の住所は沖縄県那覇市久米。
目次
Ⅰ 沖縄と私
- 反戦地主のヤマイモ
- 反戦地主の土地
- 反戦地主・池原秀明さん
- 敗戦四十年目の沖縄――那覇空港の実態
- 核問題への試み
- 有事立法と沖縄
- 基地と混血児
- 沖縄戦の体験をどう受けつぐか
- 戦跡の表通りと裏通り
- 船の旅、沖縄線
- 太陽があふれている
- すみれと桜と
- 沖縄の正月
- 沖縄と台風
- へんなサカナ
- 渡嘉敷島
- 不況のなかの沖縄
- リポート「復帰」
- リポート「復帰後一年」
- 映画「戦場(いくさば)ぬ童(わらび)」をみる
- 忙しいなまけもの
- 飲み屋さまさま
- ”沖縄を忘れるな”の歌
Ⅱ 詩と私
- 抵抗の視点
- なぜ反戦詩を書くか
- 新しい現実の中での詩への反映
- 記録的方法
- 山之口獏の笑い
- 山之口獏について
- 獏さんのふるさと
- 「不沈空母」にカチン
- カナリヤをめぐって
- 心にのこる率直なことば
- 諷刺精神で
- 天皇と金芝河
- アリス・ハーズと芝田進午のしごと
- 『赤と黒』論
- 岩田宏論――その諷刺詩について
- 長谷川龍生論――詩集『パウロウの鶴』を中心に
- 遠地輝武論
あとがき