1967年11月、理論社から刊行された酒井真右(1917~1989)の第3詩集。装幀は佐藤忠良。著者は埼玉県生まれ、刊行時の住所は高崎市宮元町。
目次
まえがき
第一章 風のあたらぬところで
- 泣くな妻
- 幸雄
- なぜか哀しい
- 濁流
- 宮沢賢治へ
- さようなら
- みんなよたのむからうそつきにはならないでおくれ
- 回想
- 待ってろ エセ教育者たち
第二章 吹きすさぶ風の中で
- 半年が来る
- 飛び魚のように
- 愛
- 今俺は
- 坂道
- 寒夜
- 豆ノート
- 唸る北風
- ぼんせんべえ屋も歌う
- 朝鮮米
- キムチの歌
- 臨時ニュース
- おれには どうしても忘れられない
- 暴風警報
- ふしぎな国
- 一九五〇年四月二一日
- 菊よ
- 八ツ手
- 写真
- その日まで
- 真実を闘いとった人たちへ
- 害虫
- 巨大な この力
- 二十世紀最高民主主義講義
- 恩賀のおばさん
- 犬
- 雑沓で
- 名も名のれぬ男たちへ
- 子供と春の日
第三章 打ちすえられて
- 秋座
- お母さん
- 独居オーケストラ
- 買物
- 赤いトマト
- 水
- すいか
- 鏡
- 落葉を焚けば
- 手よ
- くらし
- ほうし蝉
- ひとすじの
- 爪剪り
- 山に来て
- 山彦
- 花
- ふうせん
- なみだ
- いつまでも消えぬことば
- ふるさとの
第四章 風吹かば吹け
- 旅路
- わたしの祖国はわたしにおしえた
- 草に伏して
- 春の日
- 射殺された農夫は
- 梟鳴けば
- 草取り
- 花火
- ふるさとの山に
- 庶民の子らこそ
- 道
- 天皇対決
- 酒井学園の生徒たちへ
- 真沙美に
- 雨
- 詩人の任務
- 東京
- 死んでお金が役立つものならば
- 寝覚め
- ぬうーとして
- 腹が煮える
- 旅
- 凄い
- さいはての街
解説にかえて