2011年10月、思潮社から刊行されたタケイ・リエ(1975~)の第2詩集。付録栞は川口晴美。著者は岡山県生まれ。
十三年ぶりの詩集ですが、二〇〇九年から二〇一一年に書いた詩篇のみを収めました。収録した作品は「現代詩手帖」、「ユリイカ」新人投稿欄、詩誌「どぅるかまら」「tab」「Aa」「ウルトラ」に発表したものに、加筆修正を加えました。
日々の保証が薄いなか、時給で子を育て、からだのわるい父の様子をみる生活に余白は残らない、それでも日々が、くっきりとした輪郭を持つことを願いながら、詩集をまとめました。
(「あとがき」より)
目次
- karman
- 山鳩
- 海雨山土
- 貝塚
- ゆれる
- 中津国
- 闇庭
- 岸
- 水脈
- 崖縁
- 白秋
- 砂床
- 沖
- ゆびのはら
- 晩春
- おりがみ
- 黒目鳥
- 蕾
- night cruising
あとがき