2015年8月、本多企画から刊行された日笠芙美子(1942~)の第9詩集。著者は岡山県生まれ、刊行時の住所は岡山県都窪郡。
私の夜の旅は、まだ終わりそうにありません。今どこにいるのか、どの辺りなのか、ますます分からなくなっています。分からないままに、前に前にと進めて来ました。
そんな途上で、九十七歳の母と、八か月余り一緒に暮らしました。それはいのちと向き合った時間でした。そんな日々の想いを、第九詩集としました。恐れずに行きなさい、と声がします。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ白い紙の束を渡される
- 背中のひとが歩いていく
- 白い紙の束を渡される
- 止まり木
- 窓
- 声はどこから来たのか
- 眠らない夜のために
- ここから
- 音もなく
Ⅱ鍵穴がない
- 鍵穴がない1
- 鍵穴がない2
- 鍵穴がない3
- 鍵穴がない4
- 鍵穴がない5
- 鍵穴がない6
- 鍵穴がない7
- 鍵穴がない8
- 鍵穴がない9
- 鍵穴がない10
- 鍵穴がない11
- 鍵穴がない12
- 鍵穴がない13
- 鍵穴がない14
- 鍵穴がない15
あとがき
略歴