1985年7月、矢立出版から刊行された坂井信夫の詩集。帯絵は日野日出志。
目次
- 分身1 梅雨に入った夜
- 分身2 部屋の壁にむかって
- 分身3 扇風機のゆるい風で
- 分身4 ぬるくなった徳利の酒
- 分身5 この地に引っ越してから朝
- 分身6 できるだけ単純な仕事が
- 分身7 ことばのない作業がいちにち
- 分身8 二月も終りちかくなって
- 分身9 焼鳥屋で飲むことも
- 分身10 雨のなかを車のはしる音
- 分身11 二月の末にこんなに雪が
- 分身12 おそめの朝食をとったあと
- 分身13 夜になって吹雪は激しく
- 分身14 いちにち使いすぎた眼と
- 分身15 梅雨に入った夜
- 分身16 あつい昼につづいてあつい夜が
- 分身17 オートバイの騒音がすぎさった
- 分身18 きょうはわたしが埋葬される
あとがき