2004年12月、五柳書院から刊行されたぱくきょんみ(1956~)のエッセイ集。カバー写真はポジャギ、撮影は近安淑。装幀は大石一雄。著者は東京生まれの在日韓国人。画像は2022年4月に刊行された再版。
目次
序として 済州島へ
Ⅰ
- ちくちく縫っている 追悼 井田真木子
- ことばに頼らないでことばをつかう 山之口貘の詩
- 犬がなにか飲むとき
- 詩という経験にもぐりこむ
- ことばの向こうに ガートルード・スタイン『地理と戯曲』をめぐって
- 二十世紀文学の母『ガートルード・スタイン』ウィルソン夏子著
- わたしの児童文学論
- ツイン・ピークスの子どもたち
- あぶくはどこへ行くのか
- 臨死体験の追憶
- おまえはどこから落っこちたの
- ズレが楽しい
- ボブはどこにでもいる。
- 道でばったり出会ったよ~そして
- ガキを見下ろしたらあかん
- オバサンこそがほんとの科学してる
- 単なるコであることを
- 時間を取り戻すこと
- 原始時代のモダンな意識
- 『子どもの瞬間』
Ⅱ
- わたしの読書術
- 掌のなかにあるクレー
- ジュリエッタ・マシーナ
- 芝居の外で、ダンスを
- 書き割りが轟音を立てて転換する
- 静かな意志は問う『尹東柱――青春の詩人』宋友恵著
- 日本語をかみしめ直す 『私の朝鮮語小辞典――ソウル遊学記』長璋吉著
- 昭和の底辺を隅から隅まで『放浪伝――昭和史の中の在日』金文善著
- ひととひとのあいだの計り方 『フルハウス』柳美里著
Ⅲ
- 朝鮮半島の民族文化
- 踊りの結び目
- ポジャギへの旅
- からむしとモシ
- まっさらなシーツ
- チュムの尊さを
- スディナ
- 伝統と襲の色目と
- 迷わず、朝鮮ピンク
- 墨染の深い色
- 墨染の深い色
- 李朝と朝鮮時代
- 祝祭
- 桜のもとに
- 刺繍の花々
- ナムサダンの蝙蝠傘
- ハラボジの人形劇
- まるで風に穴があいた
- 伽倻琴への旅
- 伽倻琴の時間
- 崔承喜の踊りの場所
- この馬鹿どもを見通すような
- 思いたどれば
- ポジャギの窓
- チマチョゴリの色
- 白いチマチョゴリ
- 白無垢
- 白という誇りの色
- キルトのこと
- キルトへの疑問
- ポジャギ
- ポジャギの作り手
- チョガッポの窓
- 抽象の感覚
- 黒人女性のキルト
- イリヤ・カバコフ
- 音をはかる箱
- 光と色とチマチョゴリと
- ヌビのひと 金海子さんを訪ねて
- 摘み草の娘たちは今
- ツイード、クリーム味
- ポジャギの夢
- この世の花
- ポソンの声
- 深紅のチュモニは永遠の生命を運ぶ 韓国伝統刺繍家 韓尚洙
- いつも鳥が飛んでいる
あとがき
再版のためのあとがき