1990年2月、北の街社から刊行された藤田晴央(1951~)のエッセイ集。装画は奈良秀則。付録栞は望月苑巳「北の詩人・藤田晴央の心の中の青い空」。著者は弘前市生まれ。
目次
序詩 庭の草
序詩 Garden Bush
・アパショナータ
- <女の性>は好きだけど
- メグサイ
- 池井昌樹詩集『沢海』
- <才能>について
- 空虚の自覚
- 法則もしくは純粋な音
- 同人誌のメリーゴーランド
- 大人であり子供であり
- ポエムベストテン
- <帰郷>の周辺 寺山修司の町から
- わが再出発のために M氏よ、泉谷明よ
- 外光へのあこがれ
- 宇野利玄詩抄
・小説
- Mちゃんへの手紙
- 連絡船の消滅
・対談
- 文学の「達成」とは? <清水昶>
・架橋せよ、詩
- 同時代の羽撃き
- 愛について
- 無言の別れ
- 吸いとられる記憶
- 架橋せよ、詩 戦後詩をめぐって
- 雨宮慶子『生掛』
- 超越し続ける異才 矢野顕子
- 近親相姦化する対幻想 三本の映画と私事
- 名もない空き地の力 泉谷栄との往復書簡
- <思い>こそ風景である
- 太宰にとっての男と女のあり方
- 角川文庫『立原道造詩集』
- 商店街の亡霊 高木秋尾へ
- 男とのラスト・キス
・いざ、冬へ
- 泉谷明は二つの対極感情を……
- 本音と悪業の総て 小檜山博とほんまよしみ
- たった一作 山本育夫へ
- ジャンプ! さらば『地球』
- 里に迷い出て来た病める狼
- いざ、冬へ
- ぼくらは笑ってグラスを合わせる
- ・カフカ、女性論への手がかり
- フランツ・カフカ 『城』における共同体論および恋愛論
あとがき