2015年7月、ナナロク社から刊行された谷川俊太郎(1931~)の詩集。ブックデザインは名久井直子、編集は川口恵子。著者は東京生まれ。
メディアに氾濫するコトバの洪水に食傷しているうちに、思いがけず自分にとってはちょっと新鮮な発想の短い詩群が生まれた。〈あたし〉と〈あなた〉が登場するのだが、特定の人物を思い描いている訳ではない。性別も年齢も、物語のかけらのような情景も読者が自由に、その時の気分で想像して楽しんでくれることを願っている。〈I〉と〈YOU>はあらゆる人間関係の基本なのだから。
(「あとがき」より)
目次
あたしとあなた
Ⅰ
- カフェ
- バラバラ
- 椅子
- 音楽
- 呼ぶ
- 笑う
- 前世
- 泉
- 他人
- 地図
- 老人
- 夕焼け
- 夕方
- 朝
Ⅱ
- せせらぎ
- どんどん
- はにかむ
- ロマネスク
- 黒板
- 書き割り
- 当たり前
- ふっつり
- 名刺
- 木洩れ陽
Ⅲ
- すっきり
- ますます
- 穴
- 噓
- 昨日
- 微苦笑
- 今朝
- 自販機
- 誰
- 今
- その晩
- 詩集
あとがき