
1995年5月、私家版として刊行された梅崎義晴の第5詩集。著者自装。刊行時の著者の住所は京都府八幡市。
吉野蔵王堂から西、階段を降りれば、谷川にたどりつく。さらに谷川を越え、つづれ折れの道を登れば、方丈の桜峠にたどりつく。四すみに桜の木、ふり返れば、蔵王堂の花渡りが観られる。なにか人間の通性のような桜峠。
それぞれの作品は、その都度、加筆してきた作品もあります。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- 屋根の下
- 紅壁の家
- 蜉蝣幻想
- 影のない電車
- 轍の下
- 庄川郵便船物語
- 夢の夢
- 黄金の旅
- いか
- たこ
- 花渡り
- 光のカリスマ
- 白い点
- 影のシンメトリー
- アイデンティティーのロープ
- ツェッペリン号の幻影
- 日々のリアリズム
- ダイナミズムの悲哀
- 空中戦恋愛
- 尉と姥
- 負い目の日々
- 貝の村
- 亥
- 木片
- 日露戦没者碑
- 蔵王権現黒船図
- 浄土三部経世界
- 仏説道標異聞
- 異説猿蟹合戦
- 池の主
- 包み
- 家督
- 氷山の一角
- 敷居という峠
Ⅱ
- 紫色の花の咲く木の下で
- 添乗
- 消えた線路
- 星とシグナル
- 夕日への希望
- 亡霊の趣向
- 見切り発車
- りんごの約束
- 人影
- 残像映像
- 蚊の跡
- 天の鈴
あとがき