1989年7月、熊谷印刷出版部から刊行された七木田麻蓑臣の日記。
目次
はじめに
一章 盛岡騎兵旅団の崩壊(昭和十七年~同二十年八月)
- 昭和十七年私は二十歳だった 兵隊検査 入営と渡満 満州第八〇七部隊(旧盛岡騎兵第二十四連隊)入隊 初年兵教育六ヶ月 東安省饒河県大代河に移駐 ハルピン自動車整備教育隊に派遣 大和鎮警備隊付内務班長 遼陽光華部隊へ派遣 ソ連軍の満州侵攻 新京駅日本人避難民で大混乱 八月十五日少尉任官
二章 ダモイ・トウキョウ列車西進(昭和二十年八月~同年十一月)
三章 北欧ラーダの森(昭和二十年十一月~同二十一年七月)
- モスクワ東南四八〇粁(入所前、軍刀押収さる) ラーダ第一八八俘虜収容所 ラーゲルの生活 文化活動と食事 ダモイのカラクリ 昭和二十一年を迎う 自活の薪採り 日本新聞と日本人クラブ 馬鈴薯の皮剥き 雪解期と亡母 春の到来 メーデー タンボフ道路大工事 騙されたダモイ・東京
四章 元刑場のエラブカ収容所(昭和二十一年七月~同二十二年八月)
- ラーダからキズネールへ、そしてエラブカへ エラブカB収容所 欧露の白夜 大食堂 特別清掃班に応募 母の六周忌を悼む 昭和二十二年を迎う 冬の糞尿譚 辛苦の泥炭運搬 タタールの農家 クリヤ村漬物受領派遣 再びボルガ河支流遡航に就く ウク川を航く 農民とノルマ 俘虜郵便 ダモイは来年と言明 ブハーリンはここで銃殺された
五章 ボルガ河畔のボルガA収容所(昭和二十二年八月~同年十二月)
- ゴーリキー劇場建設のためカザンに移動と地獄輸送船 カザンA収容所とカザンという町 隔離生活と休養室 ゴーリキー公園作業 一四四工場など 母の七周忌 冬期ダモイ中止 ルーブル切替とスタハーノフ運動 坂上弘氏の見たカザン 戦友の妻を歌う
終章 日本へのダモイ(昭和二十三年一月~同年七月)
- 昭和二十三年の豪華正月料理 恩師小田島孤舟を偲ぶ スパイ嫌疑で逮捕される ダモイ・ヤポンと恐悸のナホトカ港 引揚船英彦丸と再会 帰郷列車一路ふるさとへ
私蔵参考文献
著者の略歴(本籍・軍籍・短歌・書道・絵画・その他)
あとがき