
1997年11月、彌生書房から刊行された高良勉(1949~)による山之口貘(1903~1963)の評伝。装画は大城讓。著者は沖縄島島尻郡玉城村字新原生まれ、刊行時の住所は琉球弧南風原町。
目次
第一章 青春と詩
- 山口家の「さんるー」
- 失恋と落第
- 詩へのめざめ
- 反抗と退学
- 人生の岐路
- 東京の言葉
- 大正恐慌と一家離散
- 関東大震災と帰郷
- 懸賞目当ての投稿
- 故郷との訣別
- ものもらいの出奔
第二章 放浪と詩
第三章 生活と詩
- 詩人の結婚
- 詩人便所を洗う
- るんぺん詩人
- はじめての詩集『思弁の苑』
- 幻の詩集『山之口貘詩集』
- 長男重也の死
- 長女の誕生
- 抵抗詩
- 詩を手放さず
- 兄貴の手紙――大きな詩を書け
- 敗戦国のにおい
第四章 沖縄と詩
- 与那国島の父母
- ぼくを生んだ島とビキニの灰
- 沖縄舞踊と復帰運動
- 最後の詩集『定本山之口貘詩集」
- 三十四年ぶりの帰郷
- 兄弟との再会
- 故郷喪失
- はじめての受賞
- 死
- 遺された詩集『鮪に鰯』
- 天から降りてきた言葉
あとがき
年譜
参考文献
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