
1969年3月、文童社から刊行された河野仁昭(1929~2012)の第3詩集。著者は愛媛県生まれ。刊行時の著者の住所は京都市左京区。
わたしの第三詩集です。過去五年ほどの間に雑誌や新聞に発表したもののうち、なんらかの意味で愛着のあるものを収めました。
いまから十年ほどまえ、安保問題を契機に詩をかくようになったわたしは、詩によって、わたしの裡にある社会的公的な問題にせまりたいというねがいを、つよくもっていました。いつからか、詩はわたしにとって、わたしのもっとも私的な部分、どう弁明すべくもないうとましくいとしい部分と、むかいあうためのものになってきていると感じます。この傾向は今後、いっそう顕著になっていきそうに思います。
出版にあたって今回もまたなにかとお世話くださった山前実治さんはじめ、双林プリントのみなさんに心からお礼を申します。
(「後記」より)
目次
1
- 瑣事
- 業
- 初秋
- 朝
- 歩く
- 恋唄
2
- 骨
- 遺児
- 多喜三地蔵
- 祖母
後記