

1968年12月、埴輪から刊行された梶原礼之(1939~)の第1詩集。装幀・イラストは池津干城。著者は北朝鮮興南生まれ。
ここに集めたものは二四才から二九才までの作品で、ぼくには初めての詩集になる。この時期の全作品の三分の二にあたる。配列はだいたい創作年代順になっているが、これを三つのグループに分けた。Ⅰに属する作品は一九六三~六四年、Ⅱの作品は一九六五~六六年、Ⅲの作品は一九六七~六八年に書かれたものである。作品にはこの時期の認識と心情のすべてが表現されているはずだ。これでぼくの青春のことごとくが終ったとは思っていない。しかし青春の盲目さみたいなものは終ったと思っている。
後半のある作品においては、これからのぼくの詩想をにじませて書かれたものもある。ぼくらの現実は変化し、ぼくらの青春も変化し、ぼくらの作品も変化していく。いや、変革させていくのである。
なお、この詩集を編むにあたり、作品についての意見をいろいろお聞かせくださいました三木卓さんには心から感謝しております。また印刷、出版にあたりいろいろご協力くださいました村岡空さん、『埴輪』の野口幹彦さんにはここでお礼をさせていただきます。
(「あとがき」より)
目次
Ⅰ
- 断絶
- 鳥よ、まっさかさまにとべ!
- ひろびろとした不安
Ⅱ
- 蝙蝠の寝台
- ムササビの羽ばたき
- 砂漠の心と蜻蛉の目
- 子宮の死のなかで、頼りなく、陽気に……
- 太陽にむかって、噴きあがるぼくらの瞳
- 太陽と決意と子宮
- ときはどこまでも続くあわいペーパーのように……
- すさんだ世界の子ら、ぼくの貧民窟
- マゼラン海峡
- 状況の頭脳のなかで……
- 叫びと暗闇と群衆と歯ぎしりと……
- 都会の石楠花
Ⅲ
・エッセイ
- 移動のための詩論ノート
NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
Yahoo!オークションで検索
メルカリで検索