花園荒れぬ 田中規久雄詩集

 1969年7月、詩洋社から刊行された田中規久雄(1915~)の第4詩集。刊行時の著者の職業は病院長。

 

 本詩集は私の第四詩集である。此の詩集に集めた作品は一部(昭和四十一年一昭和四十二年作)のものを除き、第二詩集「病院」第三詩集「旅情」と同時期(昭和三十年―昭和四十年)のものである。
 故に私の詩集は次の如く区分する事が出来る。
 第一詩集「母の聖歌」は昭和二十年迄の作品の中から抄出したものである。
 第二詩集「病院」は昭和四十年迄の作品で主に私の本業病院に関するものである。
 第三詩集「旅情」は此の時期の旅を主体としたものである。
 そして其の他に取材せるものが此の詩集である。
 私はこれら作品の年代から私の詩生活を次の如く分けたい。
 第一期 昭和二十年迄
 第二期 昭和四十年迄
 私は今後第三期の詩生活に入る訳である。
 扨て此の詩集「花園荒れ」ぬの内容を若干説明しておきたい。
 ①「花園荒れぬ」篇には世事に関する作品を収めた。
 ②「月えの感傷」篇には四季の感懐を収めた
 ③「六匹のこいぬの唄」篇には私の家庭に取材した作品を集めた。
 ④「患者抄」篇は詩集「病院」にいれるべきもののうち其の後のもの及び脱落していたものを集めた。
 ⑤「三河湾展望」篇は詩集「旅情」後の旅に関する詩篇である。
 ⑥「その頃リベルテの会の想い出」は若い日の私の詩友との交流を書いたもので、これは「中部日本詩人連盟」の発刊した「中部日本詩集―一九六七年春季号」に掲載したものである。「中部日本詩人連盟」は事務局長稲川敬高の死去により此の詩集の発刊を最後に解散の止むなきに至った。
 此の詩集の出版に際し従来通り前田鐵之助先生の序文を載き、又三十年来の詩の知友である四国高松市の河西新太郎氏及び、北海道岩見沢市の加藤愛夫氏に跋文を御願いした。心から御礼を申上げる。
(「後書」より)

 

目次

序文 前田鐵之助

・花園荒れぬ

  • 海底の恐怖
  • 宇宙飛行
  • 流星
  • 地上
  • 飛び魚
  • 伊勢湾台風
  • 黒い人
  • 薬師嶽哀歌
  • 喪失
  • 宇宙の花 
  • オリンピック幻想
  • 聖火
  • 花園荒れぬ

・月えの感傷

  • 台風
  • 月えの感傷
  • 地球の微笑
  • 風の言葉
  • 落葉
  • 春の海
  • かなしみとくるしみ
  • 晩夏

・六匹のこいぬの唄

  • 六匹のこいぬの唄
  • 短詩 
  • 庭師 
  • 六月の唄
  • うぐいす
  • 水ぐさ
  • 病犬
  • 没我
  • 誕生日

・患者抄

  • 黒い蝶
  • 患者抄
  • 蛾の生命

三河湾展望

 

その頃(リベルテの会の想い出)

跋 河西新太郎
跋 加藤愛夫
後書 著者

 

NDLで検索
Amazonで検索
日本の古本屋で検索
Yahoo!オークションで検索
メルカリで検索