
1968年11月、風社から刊行された木村嘉長の詩集。刊行時の著者の住所は横浜市。
この詩集は、既刊の幻想詩集(一九五六年版)と、夜の挨拶(一九五七年版)の二冊の小詩集の詩を選択し、ここに再刊したものである。私の歩んだ詩の世界は狭小な世界かも知れない。しかし私はひたすら詩の爪あとのこそうとした。既刊詩集をさらに手をいれて出版したのはもう一度自分の爪あとを鮮明にしたかったからである。当時私はシャガールの絵を愛していた。シャガールの反論理的な表現がもつ精神的な意味を愛した。従ってこの詩集の詩は、シャガールの影響に負うところが大きい。
(「あとがき」より)
目次
- ・幻想詩集(一九五六年)
- 星と花環の下
- 港
- 重たい風
- 夜の風景
- 洞穴の出口
- 祭の夜の呪文
- 恐ろしい幻想
- 雪
- 悪酔い
- 雪と鳩と星
- 傷痕
- 祝祭の痛み
- 暗い影
- うた
- 冬
- ためらいの川
- 肩
- 冥府の霧
- ひとりの街
- 暗い記憶
- 旅愁
- 狂気の日
- ・夜の挨拶(一九五七年)
- 蝶
- きあげはの蝶
- 日日草への幻想
- 信濃路への幻想
- 奇蹟の手
- 月と蝶
- つまべにちょう
- くろあげはの蝶
- 木立の中の幻想
- 風の日の幻想
- 夏の日の幻想
- 夜の挨拶
- 青い海
- いしだたみとゆうばえ
- 二月の風
- 佇む一刻
- 街のイメージ
- あにわともんしろちょう
- こころ
- 月明
- 百日紅への幻想
- 街と花束
- 花火の殻の幻想
あとがき